冒頭発言

【河野外務大臣】日韓の間で,先日の旧朝鮮半島出身の労働者に関する大法院判決に関して,韓国側で李洛淵総理を中心に対応策を検討していただいています。日本政府としては,李洛淵総理のもとでしっかりとした対応が行われるというふうに考えているところでございますが,こうした難しい問題をやっているなかでですね,先日の韓国の国会議員の竹島上陸,あるいはいわゆる竹島防衛訓練,あるいは今回の日本海上での事案といったものが立て続けに起きておりますので,韓国政府にはこうした難しい問題の対応の中で,韓国政府には一貫した対応をしていただきたいというふうに求めていきたいと思っております。金杉アジア大洋州局長が今日韓国へ向かいました。明日,局長級の会談を行う予定でありますので,その中で,日韓関係をしっかりとマネージするためにですね,韓国側にしっかり対応の努力をお願いしていきたいというふうに思っていますし,そこでしっかりと意見交換をやってもらいたいというふうに思っております。

質疑応答

【記者】 金杉局長から,レーダー事案について,直接抗議するという理解でよろしいですか。

【河野外務大臣】もう既に,抗議は行っておりますので,こうした問題も含めて,しっかりと意見交換をしてきてもらうように指示しています。

【記者】日本と韓国側で,レーダー事案について,説明に食い違いがあります。その点についてはいかがでしょうか。

【河野外務大臣】その点については,防衛省がしっかりと対応してくれると思っております。

【記者】北朝鮮の船舶の捜索のためにレーダーを照射したという,韓国側の説明は,説得力があると思いますか。

【河野外務大臣】そうした技術的なことについては,防衛省がしっかりと対応してくれると思っています。

【記者】信頼をそこなうような行為が多数している,この状況について大臣どう受け止めていらっしゃいますか。

【河野外務大臣】韓国側に,まずこの非常に難しい大法院判決めぐる対応を,しっかりと今総理のもとでしっかりと協議をしてもらっているところでございますので,是非,日韓関係を前向きに進めるためにもですね,政府一丸となった対応をお願いしたいと思っております。

【記者】韓国側によるレーダー照射が意図的だったのかどうか,という点についても食い違いがあるんですが。その点は日本側は意図的だったと。

【河野外務大臣】技術的な問題については,これは防衛省がしっかりと対応してくれると思っております。

【記者】いずれにせよ,日韓関係にはさらなる悪化を及ぼしかねない事案だったと受け止めていますか。

【河野外務大臣】こういう大法院の判決,あるいは日韓合意に関してですね,韓国政府がしっかりと対応しようとしている中で,様々なことが起きていますので,韓国政府としてやはりしっかりと一丸となった対応をお願いしていきたい思います。