2019年9月3日
概要
(1)イベントの概要
8月27日、UNDP・経済産業省共催で、『経済産業省「SDGs経営ガイド」・UNDP「Innovative Finance and the SDGs(革新的資金調達とSDGs)」共同プレイアップ』イベントが開催されました。SDGsの分野において、経済産業省とUNDPが共同でイベントを開催するのはこれが初めてであり、ビジネスを通じたSDGs達成に向けて、経済産業省とUNDPの強いパートナーシップが示されました。
イベントには、関芳弘経済産業副大臣が出席するとともに、8月28日から横浜で開催されるTICAD7に合わせ来日したアヒム・シュタイナーUNDP総裁や、鈴木憲和外務大臣政務官、二宮雅也経団連企業行動・SDGs委員長などが参加しました。
- 左から、関経済産業副大臣、シュタイナーUNDP総裁(写真提供:UNDP)
- 左からコンセイソンUNDP人間開発報告室長、関経済産業副大臣、シュタイナーUNDP総裁、鈴木外務大臣政務官、二宮経団連企業行動・SDGs委員長(写真提供:UNDP)
(2)関経済産業副大臣による御挨拶
経済産業省を代表し、関経済産業副大臣から挨拶が行われ、SDGs達成のためには民間セクターの力が必要不可欠であること、企業にとってもSDGsは新たなビジネスチャンスとなりうることが示され、経済産業省とUNDPがSDGs達成のため連携することの意義が語られました。また、企業がSDGsを経営に組み込むことを後押しするための「SDGs経営ガイド」(※2)が紹介されました。
- 関副大臣による御挨拶(写真提供:UNDP)
シュタイナーUNDP総裁からは、SDGs達成に向けた民間セクターへの期待が語られるとともに、ビジネスを貧困撲滅や気候変動といった国際開発に結びつけて考えることの重要性や、SDGsを達成するための資金調達を公的・民間部門が協力して革新的に行う必要性が訴えられました。
- シュタイナー総裁による御挨拶(写真提供:UNDP)
(3)SDGsファイナンスセミナー
上記イベントの後には、有識者による「SDGsファイナンスセミナー」も開催され、SDGsとビジネスのあり方について、活発な意見交換が行われました。
伊藤邦雄一橋大学特任教授(経済産業省SDGs経営/ESG投資研究会(※3)座長)からSDGs経営の意義が語られるとともに、企業のSDGs経営の実践例として、住友化学十倉代表取締役会長(上記研究会委員)から自社の取組についてプレゼンテーションが行われました。
また、UNDPの取組として、「革新的資金調達とSDGs」報告書や「アクセラレーター・ラボ」(UNDP関連ページ)の紹介が行われました。
経済産業省では、今後もSDGs達成に向けた企業の取組を後押しするため、UNDPとも連携しつつ、必要な施策を実施していきます。
(※1)SDGs(持続可能な開発目標:Sustainable Development Goals):持続可能な世界を実現するための国際目標。
(※2)SDGs経営ガイド:企業がSDGsを経営に取り込むことを後押しするため、企業や投資家にとってSDGsが持つ意義、SDGs経営に必要な視点を整理した、経済産業省によるガイド。下記「SDGs経営/ESG投資研究会」の成果物。
(※3)SDGs経営/ESG投資研究会:企業がいかにSDGsを経営に取り込み、投資家がどのような視座でそれを評価するのか等について、日本を代表する大企業・ベンチャー企業のCEO、投資家、大学の長、国際機関の長が参加し議論を行った研究会。
関連リンク
- 「SDGs経営ガイド」を取りまとめました
- 「SDGs経営/ESG投資研究会報告書」を取りまとめました
- 企業と投資家の対話のための「価値協創ガイダンス」(価値協創のための統合的開示・対話ガイダンス -ESG・非財務情報と無形資産投資-)
担当
経済産業政策局 産業資金課長 呉村
担当者:佐久、髙津戸(たかつと)、田沢
電話:03-3501-1511(内線 2641~5)
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