令和元年11月15日
水産庁

新たな資源管理の実施に向け、優先的に検討を開始するマサバ太平洋系群等4魚種7系群について、国立研究開発法人水産研究・教育機構により、資源管理目標案と漁獲シナリオ案等が取りまとめられ、本年6月に公表されたところです。
このうち、スケトウダラ日本海北部系群・太平洋系群及びホッケ道北系群について、最新の情報に基づく資源評価が行われ、資源状況等が更新されました。

スケトウダラ及びホッケ3系群の資源状況等の更新について

(1)趣旨
改正漁業法における新たな資源管理においては、資源を、現在の環境下において持続的に採捕可能な最大の漁獲量を達成できる資源水準(MSY水準)に維持又は回復させることを管理の目標としています。
このような新たな資源管理の実施に向け、優先的に関係者との議論を進めることとしているサバ類、スケトウダラ及びホッケの4魚種7系群(※1)について、国立研究開発法人水産研究・教育機構により、
(ア)資源状況、
(イ)資源管理目標案(目標管理基準値(※2)案と限界管理基準値(※3)案)、
(ウ)禁漁水準(※4)案、
(エ)複数の漁獲シナリオ(※5)案、
(オ)毎年の資源量や漁獲量の推移等
が取りまとめられ、本年6月に公表されました。
4魚種7系群のうち、スケトウダラ日本海北部系群・太平洋系群及びホッケ道北系群について、最新の情報に基づく資源評価が行われ、(ア)資源状況と、(オ)毎年の資源量や漁獲量の推移等が更新されたことから、今回、その結果が公表されました。なお、(イ)資源管理目標案、(ウ)禁漁水準案、(エ)複数の漁獲シナリオ案については、今回更新されていません。

※1 系群:一つの魚種の中で、産卵場、産卵期、回遊経路等の生活史が同じ集団
※2 目標管理基準値:MSYを達成する資源水準の値
※3 限界管理基準値:これを下回った場合にはMSY水準まで回復させる計画を定めることとする資源水準の値
※4 禁漁水準:資源評価において用いられる、これを下回った場合には漁獲をゼロとすべき資源水準の値。実際の管理においては、その資源を目的とした採捕の禁止が図られる。
※5 漁獲シナリオ:目標に達するまでの年数や達成確率を勘案しながら漁獲圧や漁獲量等を定めるもの

(2)資源状況等の概要
スケトウダラ及びホッケ3系群の資源状況等に関する更新結果の概要につきましては、国立研究開発法人水産研究・教育機構が取りまとめた添付資料を御覧ください。

(3)資源状況等の詳細
スケトウダラ及びホッケ3系群ごとの資源状況等に関する更新結果の詳細については、以下のURLで公表しています。 http://www.fra.affrc.go.jp/shigen_hyoka/SCmeeting/2019-1/

<添付資料>
主な更新内容(PDF : 46KB)
資源状況等の概要
 スケトウダラ(日本海北部系群)(PDF : 742KB)
 スケトウダラ(太平洋系群)(PDF : 876KB)
 ホッケ(道北系群)(PDF : 912KB)

お問合せ先

資源状況等の公表について

水産庁増殖推進部漁場資源課
担当者:船本、冨澤
代表:03-3502-8111(内線6800)
ダイヤルイン:03-6744-2377
FAX番号:03-3592-0759

資源状況等の内容について

国立研究開発法人水産研究・教育機構研究推進部
担当者:神山、照屋、森永
代表:045-227-2600(内線2674)
FAX番号:045-227-2700