日時 令和2年2月7日(金曜日)8時47分~8時51分 於: 衆議院中庭側廊下
主な質疑事項
  • (大臣から)2019年の農林水産物・食品の輸出実績について
  • 2019年の農林水産物・食品の輸出実績及び今後の対応について

 

大臣

  私から1点、御報告がございます。
  2019年の農林水産物・食品の輸出額は9,121億円となりました。0.6%の増加、前年同期比となります。7年連続で微増ではありますが、過去最高を更新したということにはなっております。しかしながら、1兆円の目標には達成できませんでしたので、この事実については、真摯に受け止めたいと思っています。様々原因はございますが、ブリ、それから牛肉、このへんは増えました。それから、かんしょもですね、大変増えておりますけれども、世界の政治・経済情勢、それから特に水産物、サバの減少、カツオ・マグロの減少、それから植木あたりの減少もですね、影響を受けトータルとしては0.6ということになったということであります。
  本年4月からは、私が本部長を務めまして、いよいよ輸出の本部が設置されることとなりますので、縦割りを廃してですね、しっかりこの輸出拡大、そして生産者への利益の還元に向かって努力をしたいと決意を新たにいたしております。
  私から冒頭は以上です。

記者

  改めてになりますが、去年の農林水産物・食品の輸出額の目標が1兆円超えなかったということですけれども、その受け止めと、改めて今後の対応についてお聞かせください。

大臣

  昨日ですね、JFOODO(日本食品海外プロモーションセンター)の現場で頑張っている若いマーケティング等をやっている諸君、7、8人を役所に呼んでですね、意見交換などをさせていただいて、現場での御苦労をしっかり聞かせていただきました。いい物だから必ず売れるというわけではない。一度出たからといってそこでマーケットを獲得できるわけではない。そういった苦労もありますので、これからやはり、JFOODOやJETRO(日本貿易振興機構)ですね、それから各種、例えば酒造組合だったり、いろんな団体があります。それから経済界もあります。ですからこの本部が立ち上がったらですね、いわゆる官、私たちですね、それから民間、そしてそういったJFOODOやJETROとかですね、様々な機関が連携をして、輸出に取り組むことが必要だろうと思っています。それからいつも申し上げておりますが、マーケットインという意識をもってですね、やれば、まだまだ日本には発見されていない魅力ある農林水産物たくさんございますので、そういったものの輸出に向かって努力をしていきたい思っております。

記者

  1兆円の目標は昨年までということなんですが、今年はどう見てらっしゃるのか。またその次の目標みたいなものについて、どう考えておられるのか。

大臣

  今、コロナがあってですね、国内4か所の食肉処理工場について、インスペクションをしていただけるという中国政府から御予定をいただいておりましたが、一時延ばすよと。しかし無くなったということではありません。そしてTAGでもアメリカのマーケットは開くということでもありますし、我が宮崎でもヨーロッパ向けの牛肉輸出も増えております。それから野菜なんか、果物にしてもですね、大玉にばかりこだわっておりましたけれども、小玉の方がいいんじゃないか、お祝いの時だけに出すんじゃなくて、日頃の食卓に上がるような農林水産物の輸出、継続的に出せるもの、と視点も変わってきておりますから、いろんなそういう勉強してきたこと、反省も含めてやっていけばですね、今年は必ず伸ばせると、1兆円は当然突破するという覚悟でやっていきたいと思っています。

記者

  次の目標はどうですか。

大臣

  次の目標は、まだ食料・農業・農村基本計画の中でですね、しっかりと位置付けていこうと思っております。あまり過大なことを言ってもですね、現場も私も大変なので、しかし実現可能というあまりにも小さい目標ではですね、夢もないということでありますから、どれくらいの水準が適切なのか、しっかりと基本計画ができるまでの間にですね、詰めていきたいと思っております。

報道官

  時間の都合がございますので以上で終了します。ありがとうございました。

以上