1.  2月9日から2月11日まで,中山展宏外務大臣政務官は,国連三角パートナーシップ・プロジェクト(UN Triangular Partnership Project (TPP))の一環で行われる,アジア及び同周辺地域諸国の工兵(施設)要員を対象とした教官を養成するための重機操作訓練の開講式への出席及びベトナム政府要人との会談を行うため,ベトナムを訪問したところ,概要は以下のとおりです。

    1 国連三角パートナーシップ・プロジェクト(TPP)訓練開講式
     中山政務官は,標記開講式に出席し,このプロジェクトの資金拠出国及び訓練への教官派遣国として,日本政府を代表してスピーチを行い,この訓練を受けた各国参加者が,この訓練の成果を持ち帰り,それぞれの国において,国連PKOに貢献する要員を育て,国際社会の平和と安定に貢献することを期待する旨述べました。
     また,開講式に出席したヴィン・ベトナム国防次官と会談するとともに,マルホトラ国連駐ベトナム地域調整官ほかと短時間の懇談の機会を持ちました。
     ヴィン国防次官との会談では,防衛協力,PKO分野での協力を含め,様々な分野で日越間の戦略的パートナーシップを更に強化していくことで一致しました。

    2 レー・ホアイ・チュン外務次官との会談
     中山政務官は,チュン外務次官と会談を行い,両国の「広範な戦略的パートナーシップ(PDF)別ウィンドウで開く」を強化するとともに,本年,ASEAN議長国及び国連安保理非常任理事国であるベトナムと国際場裏においても緊密に連携していきたい旨述べました。これに対し,チュン外務次官から,新型コロナウイルスの感染拡大防止のための我が国によるベトナムへの検査試薬の供与に対し謝意が表明され,両者は日越関係を引き続き強化していくことで一致しました。また,両者は,南シナ海,北朝鮮情勢を含む国際情勢等について意見交換を行い,その中で,中山政務官から,北朝鮮の拉致問題の早期解決に向けた理解と協力を求めました。

    3 グエン・スアン・タン・ホーチミン国家政治学院院長との会談
     中山政務官は,昨年12月に続き,タン・ホーチミン国家政治学院院長と会談を行い,ベトナム共産党幹部の人材育成を含む様々な分野における日越関係や,新型コロナウイルス対策,南シナ海,北朝鮮情勢を含む国際場裏での協力等について意見交換を行いました。また,中山政務官から,北朝鮮の拉致問題の早期解決に向けた理解と協力を求めました。

    4 日本企業関係者との意見交換,タンロン工業団地視察
     中山政務官は,ベトナムに進出している日本企業関係者と意見交換を行うとともに,多くの日本企業が工場を有するタンロン工業団地の視察を行いました。

    5 英雄烈士慰霊碑献花
     中山政務官は,ベトナム民族独立戦争犠牲者(英雄烈士)の慰霊碑に献花を行いました。