令和2年2月18日

1 2月17日及び18日,イスラマバードにおいて,「パキスタンにおけるアフガニスタン難民受入40周年記念に係る国際会議」がパキスタン政府と国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の共催によって開催され,長岡寛介アフガニスタン・パキスタン担当特別代表代理(中東アフリカ局審議官)が出席しました。

2 本会議には,カーン・パキスタン首相,グテーレス国連事務総長,グランディ難民高等弁務官も出席し,関係国・国際機関からの参加者が,アフガニスタン難民問題への解決に向けて議論を行いました。

3 長岡特別代表代理は,17日午後に行われた閣僚級ラウンドテーブルにパネリストとして参加し,日本のこれまでのアフガニスタン難民に対する支援や貢献について発信し,ジャクソン(Ms. Nancy Izzo Jackson)米国務次官補代理(アフガニスタン担当)やチャハンスーリ・アフガニスタン外務大臣代行(H.E. Mr. Mohammad Haroon Chakhansuri)等と最近のアフガニスタンを巡る情勢等について個別に意見交換を行いました。

4 日本は,国際社会と連携しながら,引き続きアフガニスタンやパキスタンを含む地域の平和と安定に向けた支援に取り組んでいく考えです。

[参考]パキスタンにおけるアフガニスタン難民
 パキスタンは国内に世界で最も多くのアフガニスタン難民を抱えており,その数は140万人以上とされています。日本は,UNHCRをはじめとする国際機関と連携しつつ,長年にわたり,パキスタンにおけるアフガニスタン難民及びそのホストコミュニティへの支援を続けてきました。最近では,2019年10月に,UNHCRと連携したアフガン難民及びホストコミュニティに対する約200万ドル(2.37億円)の無償資金協力支援(「パキスタンにおけるアフガン難民及びホストコミュニティのための保健,教育,水及び衛生環境改善計画」)の供与を決定しています。