令和2年3月19日

「科学技術外交推進会議」第12回会合の開催

「科学技術外交推進会議」第12回会合の開催

1 3月19日,尾身朝子外務大臣政務官及び岸輝雄外務省参与(外務大臣科学技術顧問)の出席の下,「科学技術外交推進会議」の第12回会合が開催されました。

 冒頭,尾身外務大臣政務官から,就任以来,外交や国際協力における科学技術の重要性を改めて実感していることに触れ,これまでの岸科学技術顧問及び科学技術外交推進会議の貢献に謝意を表しました。また,昨年12月に,政策研究大学院大学との共催で「第2回科学技術外交シンポジウム」が開催されたことを振り返り,同シンポジウムでの議論から,岸科学技術顧問の活動実績を基盤とした科学技術顧問制度の強化・発展に向け,今後の方向性についての有益な示唆が得られた旨述べました。

2 岸科学技術顧問から,前回第11回会合以降の活動概要(日本のSTIに係る対外発信の取組,ネットワーク構築に資する取組)を紹介しました。また,科学技術をとりまく状況が大きく変化する中で,外交における科学技術の役割がますます重要となっているところ,引き続き科学技術外交推進のために委員や関係者の協力をお願いしたい旨述べました。

3 狩野光伸次席科学技術顧問から,これまでの活動(各国科学技術関係者との意見交換,及び科学技術外交に関する調査活動等)について報告しました。

4 以上を踏まえ,出席者の間で,科学技術外交の視点から取り組むべき課題等について活発な議論が行われました。

[参考1]外務省参与(外務大臣科学技術顧問)
 平成27年9月,外務省参与(外務大臣科学技術顧問)として,岸輝雄東京大学名誉教授が任命された。外務省参与(外務大臣科学技術顧問)は,外務大臣の活動を科学技術面でサポートし,各国の科学技術顧問・科学技術分野の関係者との連携強化を図りながら,各種外交政策の企画・立案における科学技術の活用について外務大臣及び関係部局に対し助言を行う。

[参考2]「科学技術外交推進会議」
   平成27年12月,岸田文雄外務大臣(当時)は,科学技術の各種分野における専門的な知見を外務省参与(外務大臣科学技術顧問)の下に集め,我が国のトップ外交やハイレベル国際会議を含む各種外交政策の企画・立案過程に活用するため,「科学技術外交アドバイザリー・ネットワーク」を構築することとし,その一環として,科学技術外交の関連分野における学識経験者に対し,「科学技術外交推進会議」の委員を委嘱した(現在,委員は岸顧問含め19名)。