令和2年7月8日

 7月8日(現地時間同日)、スリランカ民主社会主義共和国のコロンボ市において、我が方、杉山明駐スリランカ日本国特命全権大使と先方サジット・ルチカ・アッティガレ財務・経済・政策策定省次官(Mr. Sajith Ruchika Attygalle, Secretary, Ministry of Finance, Economic and Policy Development)との間で、供与額8億円の保健・医療関連機材のための無償資金協力(「経済社会開発計画」)に関する書簡の交換が行われました。

1 スリランカにおいては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、同国内における医療機材の配備を含む医療提供能力の確保が急務となっており、保健・医療体制の強化が喫緊の課題となっています。本計画は、スリランカに対し、保健・医療関連機材(MRIシステム、ⅭTスキャナー等)を供与することを通じて、同国の感染症対策及び保健・医療体制の強化に寄与することが期待されます。

2 新型コロナウイルス感染症の世界規模での拡大は、人の往来やモノの流通がグローバルに進展している今日、日本を含む全ての国の経済・社会にとっても大きな脅威であり、国際社会全体が一致して取り組むべき課題です。とりわけ、保健・医療体制が脆弱な途上国における感染拡大防止は、在留邦人の健康・安全に直結するのみならず、我が国への感染症流入を予防する観点からも極めて重要であり、我が国の経済・社会にも大きく影響し得る喫緊の課題です。

3 我が国としては、新型コロナウイルス感染症の一日も早い沈静化に向けて、引き続き、国際社会の取組を主導すべく保健・医療体制が脆弱な国々を支援していきます。

[参考]スリランカ民主社会主義共和国基礎データ
 スリランカ民主社会主義共和国は、面積6.6万平方キロメートル(北海道の約0.8倍の大きさ)、人口約2,180万人(2019年、世界銀行)、1人当たり国民総所得(GNI)は、4,040ドル(2019年、世界銀行)。