環境省・新着情報

令和2年7月14日

ベトナムとの海洋ごみのモニタリングに関する協力について

 この度、森下地球環境審議官とベトナム天然資源環境省ニャン副大臣との間で、海洋ごみモニタリングの分野における協力に関する基本合意書を締結しました。

1.背景
 世界的な課題である海洋ごみ問題に取り組むため、環境省は「ASEAN+3海洋プラスチックごみ協力アクション・イニシアティブ」のもと、中国及び韓国と連携・協力してASEAN諸国の海洋におけるプラスチックごみ削減のための取組を支援してきました。また、昨年のG20で各国と共有した、2050年までに海洋プラスチックごみによる追加的な汚染をゼロにまで削減することを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を実現するため、「G20海洋プラスチックごみ対策実施枠組」の下、国際的な協力を進めています。
 これまで、ベトナムに対する本分野の協力として、令和元年度より研究者及び政府担当者の人材育成のための研修を行ってきたところですが、協力を更に進展させるため、今般、環境省とベトナム天然資源環境省は、海洋ごみモニタリングの分野における協力に関する基本合意書を結びました。

2.基本合意書の概要
(1)海洋ごみモニタリングに関する人材育成研修の参加枠の拡大
 環境省が研究者及び政府担当者を対象に行っている、漂流ごみのモニタリングに関する訪日研修の、ベトナムからの参加枠を拡大。
(2)ベトナム周辺での海洋ごみ共同パイロットモニタリング調査の実施
 令和3年度に、日本から専門家を派遣し、ベトナムの政府系研究機関とマイクロプラスチックを含む漂流ごみ等の共同パイロットモニタリング調査を実施。
(3)海洋ごみモニタリングに関するマニュアルの作成
 共同パイロットモニタリング調査の結果を活用し、ベトナム版海洋ごみモニタリングマニュアルを作成。
(4)モニタリングデータの共有
 両国が収集した、マイクロプラスチックを含む海洋ごみのモニタリングデータを共有。

連絡先
環境省水・大気環境局水環境課海洋プラスチック汚染対策室
代表 03-3581-3351
直通 03-6205-4934
室長 中島 慶次 (内線 6602)
室長補佐 安陪 達哉 (内線 6634)
係員 小林 和貴 (内線 6637)

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