令和2年10月16日

 10月15日午後5時頃から約1時間40分、テレビ会議形式にて「第3回国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)に関する閣僚級戦略対話」が開催され、我が国からは宇都隆史外務副大臣が出席しました。

1 今回の会合はスウェーデン及びヨルダンが共催し、主要ドナー国の閣僚やフィリップ・ラザリーニUNRWA事務局長が出席し、新型コロナウイルス感染症に対するUNRWAの対応やUNRWA財政の安定化に向けた戦略についての意見交換が行われました。

2 会合において、宇都外務副大臣から、パレスチナ難民の新型コロナウイルス感染者数急増への憂慮とUNRWAによる対応の評価、財政安定化におけるUNRWAと主要ドナー国による密接な連携の重要性、UNRWAが進める組織改善に対する期待等について述べました。

3 また、会合においては、今後開催が検討されるUNRWAのプレッジング会合についても活発な議論が行われました。

[参考1]UNRWA
 1948年の第1次中東戦争の勃発により、パレスチナの地を追われたパレスチナ難民を飢餓と困窮から救済すべく、1949年国連総会決議に基づき設立された国連機関。ヨルダン、シリア、レバノン、ヨルダン川西岸地区及びガザ地区に居住するパレスチナ難民を対象に保健・医療、教育などのサービスを提供。

[参考2]UNRWAに関する閣僚級戦略対話
 UNRWAの財政安定化に関する中長期的戦略等について議論することを主要目的として開催された、非公式の少人数会合。2019年4月に第1回会合が(我が国からは辻外務政務官が参加)、本年4月に第2回会合(我が国からは鈴木外務副大臣が参加)が開催された。