令和2年11月24日

 11月20日(現地時間同日)、セネガル共和国の首都ダカールにおいて、我が方、新井辰夫駐ガンビア共和国日本国特命全権大使(セネガルにて兼轄)と先方ママドゥ・タンガラ外務・国際協力・在外ガンビア人大臣(H.E. Mr. Mamadou TANGARA, Minister of Foreign Affairs, International Cooperation and Gambians Abroad)との間で、供与額2.5億円の無償資金協力「食糧援助」に関する書簡の交換が行われました。

  1. ガンビアにおける穀物生産は、主に雨水を利用した農業に頼っているため、毎年の生産量は天候不良などの外的要因により大きく左右され、不安定です。昨年は、雨期の開始の遅れに伴い主要な農作物の作付けが遅れるなどして、その収穫量は平年の45%以下まで落ち込みました。そのため、国内の農作物需要の多くを輸入に依存する状況となっており、食料事情の改善に向けた支援が必要です。この協力は、同国に対し、食料安全保障状況の改善を目的として、我が国政府米による食糧援助を実施するものです。
  2. 我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、「強靱かつ持続可能な社会の構築への貢献」を表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。
[参考]ガンビア共和国基礎データ
ガンビア共和国の面積は約1.13万平方キロメートル(日本の秋田県程度)、人口は約235万人(2019年、世界銀行)、人口一人当たりの国民総所得(GNI)は740米ドル(2019年、世界銀行)。