農林水産省
農林水産省は、東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況及び価格見通し(令和2年12月)について、主産地等からの聞き取りを行いましたので、その結果を公表します。
だいこん、はくさい、キャベツ、レタス、きゅうり(12月前半)が、お買い得の見込みです!!
天候が順調であったため、例年と比べて野菜の生育が良好であるため、だいこん等が安値傾向となる見込みです。
野菜はビタミンやミネラル、食物繊維等が豊富に含まれており、毎日を健康で元気に過ごすために欠かせない食材です。
野菜がお手頃価格となるこの機会に、皆さんもご自宅等で野菜をたっぷり使った料理をお楽しみください。
「野菜を食べよう」プロジェクト
農林水産省では、野菜の消費拡大を推進するため、「野菜を食べよう」プロジェクトを実施しています。詳細は次のURLをご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai/index.html
また、「cookpad 農林水産省のキッチン」でお得な野菜のレシピを紹介していますので、以下のリンクからご覧ください。
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だいこんを使ったおすすめレシピ(外部リンク)
(鶏団子とひらひら大根鍋、ぶり大根等) -
はくさいを使ったおすすめレシピ(外部リンク)
(【冬野菜】白菜と豚肉のミルフューユ、柿キムチ等) -
キャベツを使ったおすすめレシピ(外部リンク)
(豚肉とキャベツのあんかけチャーハン、サバ缶とキャベツの味噌煮等) -
レタスを使ったおすすめレシピ(外部リンク)
(農家のレタスしゃぶしゃぶ、【米粉】ひとくちロールレタス等) -
きゅうりを使ったおすすめレシピ(外部リンク)
(梅きゅうりとしらすの和え物等)
1.概要
近年、天候不順により野菜の価格変動が大きくなっている中で、野菜の生育状況や価格の見通しを情報発信するため、平成23年より、主産地、卸売会社、中間事業者等から聞き取りを行い、その結果を農林水産省ホームページに掲載しています。
今般、令和2年12月の野菜の生育状況及び価格見通しの聞き取り結果を次のとおり公表します。
なお、聞き取りを行った14品目の野菜の生育状況は、東京都中央卸売市場外において流通するものについても、同様の傾向です。
また、これまでの公表資料は、次のURLページで公開しております。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai_zyukyu/
2.目的
この見通しは、直近の生育状況及び今後の生育と出荷の見通しから予測される、今後の価格見通しを公表することで、産地の出荷判断と消費者の購買行動の最適化を促し、野菜の供給及び価格の安定を図ることを目的としています。
このため、本見通しにおいて、安値水準で推移することが見込まれる品目については、産地は出荷数量の調整に努めるとともに、消費者は積極的な購入を行う等により消費の拡大に繋がることが望まれます。
また、高値水準で推移することが見込まれる品目については、産地は出荷数量の調整に努めるとともに、消費者においては一時的に安値品目の購入に切り替える等の行動に繋がることが望まれます。
野菜産地では、日頃から安定的な生産と供給に努めていますが、天候等の影響により出荷数量や価格が不安定になることがありますので、最適な出荷判断と購買行動へのご理解とご協力をお願いします。
3.現在の生育状況
品目 | 現在の生育状況 |
根菜類 (だいこん及びにんじん) |
・ だいこんは、生育期の天候が順調であったため、生育が良好で、肥大が進み、太物傾向。 ・ にんじんは、平年並み。10月の曇雨天の影響で、生育がやや遅延していたが、回復。 |
葉茎菜類 (はくさい、キャベツ等) |
・ はくさいは、生育期の天候が順調であったため、生育が良好。 ・ キャベツは、生育期の天候が順調であったため、生育が良好。一部の産地では、夏季の少雨に伴う乾燥の影響で、生育がやや遅延。 ・ ほうれんそうは、平年並み。 ・ ねぎは、概ね平年並み。一部の産地では、夏季の高温による乾燥の影響で、生育が遅延し、やや細物傾向。 ・ レタスは、生育期の天候が順調であったため、生育が良好。一部の産地では、少雨に伴う乾燥の影響で、やや小玉傾向。 |
果菜類 (きゅうり、なす等) |
・ きゅうりは、多くの主産地において生育期の天候が順調であったため、生育が良好。 なす、トマト及びピーマンは、平年並み。 |
土物類 (ばれいしょ、さといも 及びたまねぎ) |
・ ばれいしょは、北海道において収穫が終了し、作柄良好。長崎県において生育が平年並み。 ・ さといもは、平年並み。 ・ たまねぎは、収穫が終了。作柄が良好で、大玉傾向。 |
4.今後の生育、出荷及び価格見通し
品目 | 主産地 ( )書きは令和元年 12月の入荷 シェア |
今後の生育及び出荷見通し | 価格見通し (平年(直近5か年 平均)比) |
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12月前半 | 12月後半 | |||
だいこん | 千葉(54%) 神奈川(38%) |
・ 主産地において、生育が良好であり、潤沢な出荷が見込まれるため、12月の出荷数量は平年をやや上回り、価格は平年を下回る見込み。 | 安値水準で推移 | 安値水準で推移 |
にんじん | 千葉(78%) | ・ 主産地において、生育が平年並みであるため、12月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 | 平年並みで推移 | 平年並みで推移 |
はくさい | 茨城(94%) | ・ 主産地において、生育が良好であり、潤沢な出荷が見込まれるため、12月の出荷数量は平年をやや上回り、価格は平年を下回る見込み。 |
安値水準で推移 |
安値水準 で推移 |
キャベツ | 愛知(55%) 千葉(22%) 茨城(11%) |
・ 多くの主産地において、生育が良好であり、潤沢な出荷が見込まれるため、12月の出荷数量は平年をやや上回り、価格は平年を下回る見込み。 | 安値水準で推移 | 安値水準で推移 |
ほうれんそう | 群馬(43%) 茨城(21%) |
・ 主産地において、生育が平年並みであるため、12月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 | 平年並みで推移 | 平年並みで推移 |
ねぎ | 茨城(20%) 千葉(19%) 埼玉(15%) 群馬(10%) |
・ 主産地において、生育が概ね平年並みであるため、12月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 | 平年並みで推移 | 平年並みで推移 |
レタス | 静岡(27%) 兵庫(18%) 香川(14%) 長崎(13%) |
・ 多くの主産地において、生育が良好であり、潤沢な出荷が見込まれるため、12月の出荷数量は平年をやや上回り、価格は平年を下回る見込み。 | 安値水準で推移 | 安値水準で推移 |
きゅうり | 宮崎(41%) 高知(15%) 千葉(15%) 埼玉(11%) |
・ 多くの主産地において、生育が良好であり、12月上旬は潤沢な出荷が見込まれるため、12月前半の出荷数量は平年をやや上回り、価格は平年を下回る見込み。
・ 11月中旬以降の日照時間が概ね平年並みで推移していることに伴い、生育が平年並みに戻る見込みであるため、12月後半の出荷数量、価格ともに平年並みに戻る見込み。 |
安値水準で推移 | 平年並みに戻る |
なす | 高知(60%) 福岡(18%) 熊本(12%) |
・ 主産地において、生育が平年並みであるため、12月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 | 平年並みで推移 | 平年並みで推移 |
トマト | 熊本(50%) 愛知(15%) 栃木(13%) |
・ 主産地において、生育が平年並みであるため、12月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 | 平年並みで推移 | 平年並みで推移 |
ピーマン | 宮崎(33%) 茨城(24%) 高知(17%) |
・ 主産地において、生育が平年並みであるため、12月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 | 平年並みで推移 | 平年並みで推移 |
ばれいしょ | 北海道(81%) 長崎(18%) |
・ 北海道において貯蔵物中心の出荷であり、長崎県において生育が平年並みであるため、12月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 |
平年並みで推移 | 平年並みで推移 |
さといも | 埼玉(61%) | ・ 主産地において、生育が平年並みであるため、12月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 | 平年並みで推移 | 平年並みで推移 |
たまねぎ | 北海道(95%) | ・ 主産地において、貯蔵物中心の出荷となり、12月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 | 平年並みで推移 | 平年並みで推移 |
注:「平年並み」とは、平年との比率が80%以上、120%未満であることを示している。
<添付資料>
東京都中央卸売市場における指定野菜の価格の平年比(PDF : 51KB)
お問合せ先
生産局園芸作物課
担当者:朝倉、福田、熊谷
代表:03-3502-8111(内線4822)
ダイヤルイン:03-3502-5961
FAX番号:03-3502-0889