農林水産省
農林水産省は、東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況及び価格見通し(令和3年2月)について、主産地等からの聞き取りを行いましたので、その結果を公表します。
はくさいが、お買い得の見込みです!!
はくさいは、天候が順調であったため、例年と比べて生育が良好であることから、安値傾向となる見込みです。
はくさいは、現在、甘みが最も増す時期です。鍋物には欠かせない野菜ですが、癖のない甘みで他の食材とも相性がよいため、鍋物以外の料理もお試しください。
お手頃価格となるこの機会に、皆さんもご自宅等ではくさいをたっぷり使った料理をお楽しみください。
「野菜を食べよう」プロジェクト
農林水産省では、野菜の消費拡大を推進するため、「野菜を食べよう」プロジェクトを実施しています。詳細は次のURLをご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai/index.html
また、「cookpad 農林水産省のキッチン」でお得な野菜のレシピを紹介していますので、以下のリンクからご覧ください。
・ はくさいを使ったおすすめレシピ(外部リンク)
(【冬野菜】とろ~りはくさいの味噌煮込み鍋、【野菜】白菜とザーサイのあんかけ等)
1.概要
近年、天候不順により野菜の価格変動が大きくなっている中で、野菜の生育状況や価格の見通しを情報発信するため、平成23年より、主産地、卸売会社、中間事業者等から聞き取りを行い、その結果を農林水産省ホームページに掲載しています。
今般、令和3年2月の野菜の生育状況及び価格見通しの聞き取り結果を次のとおり公表します。
なお、聞き取りを行った14品目の野菜の生育状況は、東京都中央卸売市場外において流通するものについても、同様の傾向です。
また、これまでの公表資料は、次のURLページで公開しております。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai_zyukyu/
2.目的
この見通しは、直近の生育状況及び今後の生育と出荷の見通しから予測される、今後の価格見通しを公表することで、産地の出荷判断と消費者の購買行動の最適化を促し、野菜の供給及び価格の安定を図ることを目的としています。
このため、本見通しにおいて、安値水準で推移することが見込まれる品目については、産地は出荷数量の調整に努めるとともに、消費者は積極的な購入を行う等により消費の拡大に繋がることが望まれます。
また、高値水準で推移することが見込まれる品目については、産地は出荷数量の調整に努めるとともに、消費者においては一時的に安値品目の購入に切り替える等の行動に繋がることが望まれます。
野菜産地では、日頃から安定的な生産と供給に努めていますが、天候等の影響により出荷数量や価格が不安定になることがありますので、最適な出荷判断と購買行動へのご理解とご協力をお願いします。
3.現在の生育状況
品目 | 現在の生育状況 |
根菜類 (だいこん及びにんじん) |
・ だいこんは、12月中旬以降の低温や乾燥の影響で、生育が遅延。 ・ にんじんは、平年並み。 |
葉茎菜類 (はくさい、キャベツ等) |
・ はくさいは、生育期の気温が平年を上回って推移し、適度な降雨もあったため、生育が良好。また、肥大が進み、大玉傾向。 ・ キャベツは、年末年始以降の低温や乾燥の影響で、肥大が緩慢となり、小玉傾向。 ・ ほうれんそうは、概ね平年並み。一部の産地では、12月中旬以降の低温や乾燥の影響で、生育がやや遅延。 ・ ねぎは、概ね平年並み。一部の産地では、11月以降の乾燥や、12月中旬以降の低温の影響で、細物傾向。 ・ レタスは、概ね平年並み。多くの主産地において、12月までは生育進度が早まっていたが、年末年始以降の低温や乾燥の影響で、生育がやや停滞。 |
果菜類 (きゅうり、なす等) |
・ きゅうりは、概ね平年並み。一部の産地では、12月中旬以降の低温の影響で、肥大がやや緩慢。 ・ なすは、12月中旬以降の低温や1月の曇天の影響で、肥大がやや緩慢であるが、概ね平年並み。 ・ トマトは、生育期の天候が良好であったため、生育が順調で、肥大が進み、大玉傾向だが、徐々に肥大の進度が平年並みに戻ってきている。 ・ ピーマンは、概ね平年並み。一部の産地では、12月中旬以降の低温の影響で、肥大がやや緩慢。 |
土物類 (ばれいしょ、さといも 及びたまねぎ) |
・ ばれいしょは、北海道において収穫が終了し、作柄良好。鹿児島県において12月の天候不順の影響で、生育が遅延。 ・ さといもは、収穫が終了。作柄は平年並み。 ・ たまねぎは、北海道において収穫が終了。作柄が良好で、大玉傾向。静岡県において生育が平年並み。 |
4.今後の生育、出荷及び価格見通し
品目 | 主産地 ( )書きは令和2年 2月の入荷 シェア |
今後の生育及び出荷見通し | 価格見通し (平年(直近5か年 平均)比) |
|
2月前半 | 2月後半 | |||
だいこん | 神奈川(54%) 千葉(37%) |
・ 主産地において、12月中旬以降の低温や乾燥の影響で、生育が遅延しているが、1月下旬の降雨等に伴い、生育の回復が見込まれるため、2月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 |
平年並み で推移 |
平年並み で推移 |
にんじん | 千葉(75%) |
・ 主産地において、生育が平年並みであるため、2月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 |
平年並み で推移 |
平年並み で推移 |
はくさい | 茨城(71%) 群馬(13%) |
・ 主産地において、生育が良好であり、潤沢な出荷が見込まれるため、2月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回る見込み。 |
安値水準 で推移 |
安値水準 で推移 |
キャベツ | 愛知(66%) 千葉(22%) 神奈川(9%) |
・ 主産地において、年末年始以降の低温や乾燥の影響で、肥大が緩慢となり、小玉傾向であるが、出荷数量は十分にある上、1月下旬の降雨等に伴い、生育の回復が見込まれるため、2月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 |
平年並み で推移 |
平年並み で推移 |
ほうれんそう |
群馬(34%) 茨城(31%) 埼玉(12%) |
・ 主産地において、生育が概ね平年並みであるため、2月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 | 平年並み で推移 |
平年並み で推移 |
ねぎ |
千葉(37%) 埼玉(19%) 茨城(17%) |
・ 主産地において、生育が概ね平年並みであるため、2月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 |
平年並み で推移 |
平年並み で推移 |
レタス | 静岡(32%) 茨城(18%) 香川(12%) |
・ 主産地において、生育が概ね平年並みであるため、2月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 |
平年並み で推移 |
平年並み で推移 |
きゅうり |
宮崎(29%) 千葉(20%) 群馬(19%) 高知(12%) |
・ 主産地において、生育が概ね平年並みであるため、2月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 |
平年並み で推移 |
平年並み で推移 |
なす |
高知(61%) 福岡(17%) 熊本(12%) |
・ 主産地において、生育が概ね平年並みであるため、2月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 | 平年並み で推移 |
平年並み で推移 |
トマト |
熊本(38%) 栃木(21%) 愛知(14%) |
・ 主産地において、生育が順調で、大玉傾向であるが、徐々に肥大の進度が平年並みに戻ってきているため、2月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 | 平年並み で推移 |
平年並み で推移 |
ピーマン |
宮崎(39%) 高知(20%) 茨城(18%) |
・ 主産地において、生育が概ね平年並みであるため、2月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 |
平年並み で推移 |
平年並み で推移 |
ばれいしょ |
北海道(67%) 鹿児島(30%) |
・ 北海道において貯蔵物中心の出荷であるが、鹿児島県において12月の天候不順の影響で、生育が遅延しているため、2月の出荷数量は平年をやや下回り、価格は平年を上回る見込み。 |
高値水準 で推移 |
高値水準 で推移 |
さといも | 埼玉(48%) 千葉(11%) |
・ 主産地において、作柄が平年並みであるため、2月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 |
平年並み で推移 |
平年並み で推移 |
たまねぎ | 北海道(75%) 静岡(20%) |
・ 北海道において貯蔵物中心の出荷であり、静岡県において生育が平年並みであるため、2月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 |
平年並み で推移 |
平年並み で推移 |
注:「平年並み」とは、平年との比率が80%以上、120%未満であることを示している。
<添付資料>
東京都中央卸売市場における指定野菜の価格の平年比(PDF : 51KB)
お問合せ先
生産局園芸作物課
担当者:朝倉、福田、熊谷
代表:03-3502-8111(内線4822)
ダイヤルイン:03-3502-5961
FAX番号:03-3502-0889