令和3年6月30日

 6月30日(現地時間同日)、マラウイ共和国の首都リロングウェにおいて、我が方、岩切敏駐マラウイ共和国日本国特命全権大使と先方フェリックス・ムルス財務大臣(Hon. Mr. Felix Mlusu, Minister of Finance)との間で、供与額を4億100万円とする無償資金協力「新型コロナウイルス感染症危機対応緊急支援計画」に関する書簡の交換が行われました。

  1. 現在、新型コロナウイルス感染症の収束に向けて、途上国を含めてワクチンへの公平なアクセスを確保し、各国におけるワクチン接種を加速していくことが国際社会共通の課題となっています。この協力は、マラウイに対し、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種の実施に必要なコールド・チェーン関連機材等を供与するものです。
  2. 我が国は、国際的なワクチン調達メカニズムであるCOVAXファシリティの形成を主導し、既に合計2億ドルを拠出し、先般8億ドルの追加拠出を発表しました。今回の協力は、これらの資金を活用して供給されるワクチンを、途上国内の隅々まで運び、一人ひとりに届けるための支援であり、COVAXファシリティの取組を補完するものです。
  3. 我が国としては、過去数十年にわたり、途上国の隅々まで届く医療供給網の整備に貢献してきた経験を活かし、引き続き、新型コロナウイルス感染症の一日も早い収束に向け、ワクチンを世界の一人ひとりに届けるための支援を行っていきます。
  4. 我が国は、TICAD7において、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)拡大とアフリカ健康構想の推進を表明しており、この協力は同表明を具現化するものです。

[参考]マラウイ共和国基礎データ
 マラウイ共和国の面積は約11.8万平方キロメートル(日本の約1/3)、人口1,862万人(2019年:世銀)、一人あたりGNI(国民総所得)は380米ドル(2019年、世界銀行)。