令和3年7月8日

 7月8日、日本政府は国際原子力機関(IAEA)との間で、東電福島第一原子力発電所ALPS処理水の取扱いに係るIAEAとの協力の枠組みに関する付託事項(TOR)に署名しました。我が国は、ALPS処理水の取扱に関する信頼性や透明性を確保する観点から、原子力分野の専門機関であるIAEAとの協力を重視しています。

  1. 今後IAEAは、本TORに基づいて協力事業を計画・実施していくこととなります。具体的には、ALPS処理水処分の安全性や規制面でのレビュー、海洋モニタリング・レビューの実施等についての協力が行われる予定です。協力の内容や結果は、事後、対外公表されます。
  2. この枠組みの下でのIAEAによる支援は、IAEA事務局内に設置されるタスクフォースを通じて実施されます。このタスクフォースには、IAEAが加盟国から選定する国際的に認知された専門家のグループも含まれます。
  3. 我が国は、今後とも、東電福島第一原子力発電所の状況やALPS処理水の処分の検討状況について、国際社会に対し、科学的根拠に基づき透明性をもって丁寧に説明していきます。