農林水産省・新着情報

野上農林水産大臣記者会見概要

日時 令和3年8月10日(火曜日)10時51分~10時58分 於: 本省7階講堂
主な質疑事項
  • 米の需給に関する対策等について
  • 大阪堂島商品取引所による米の先物取引の本上場申請不認可について
  • 米の現物市場の創設について

質疑応答

  • 米の需給に関する対策等について(1)

記者

  米の需給関連でお伺いします。2021年産の主食用米の作付面積の削減幅は最大6.5万ヘクタールと、需要に見合った生産抑制に必要としている6.7万ヘクタールに近づく中、先日、自民党が大臣に対して転換に向けての生産者支援等の予算確保を要望しました。来年度の予算確保に向けたお考えをお聞かせください。よろしくお願いします。

大臣

  今、お話ありましたとおり、令和3年産におきましては、過去最大規模となります6.7万ヘクタールの作付転換に向けまして、「水田活用の直接支払交付金」のほか、「水田リノベーション事業」等によりまして支援を通じて推進に取り組んでまいりました。その結果、6月末時点の作付意向を踏まえますと、需給の安定に必要な作付転換をほぼ達成する見込みとなったところでありまして、各地域において、関係者の皆様が一丸となって取り組んだ結果であると考えております。令和4年産に向けましても、引き続き、主食用米からの作付転換が必要なことから、令和4年度予算におきましても、輸出や実需者のニーズに対応して、需要に応じた生産に取り組む農業者をしっかり支えることができるように、必要な予算額を要求してまいりたいと考えております。

  • 大阪堂島商品取引所による米の先物取引の本上場申請不認可について(1)

記者

  大阪堂島商品取引所が申請した、米の先物取引の本上場への移行について伺います。農水省は、本上場への移行を不認可にしたと発表したんですが、改めて大臣のお考えを聞かせてください。

大臣

  堂島商品取引所から出された申請につきましては、5日に行われました意見聴取での意見も踏まえて農水省で慎重に検討しました結果、法が定める認可基準に適合しておらず、不認可と判断して、その旨6日に申請者に通知をしたところであります。今回、不認可とした主な理由は、取引に参加する当業者数が横ばいであることや、当業者の取引利用意向が減少していること、取引の9割が新潟コシヒカリに偏っていることが挙げられます。

  • 米の現物市場の創設について

記者

  それと、自民党が新たに米の現物市場の創設を求めておりまして、それに対する大臣のお考えもお聞かせください。

大臣

  8月4日にですね、自民党農林・食料戦略調査会及び農林部会から、米の現物市場の創設に向けて農林水産省が検討会を設置し、本年度内を目途に検討するよう申入れがあったところであります。農林水産省としましては、今回の申入れを受けまして、JAグループを始め関係者による検討会を速やかに設置をして、本年度内を目途に検討会で制度設計ができるように対応してまいりたいと考えております。

  • 米の需給に関する対策等について(2)

記者

  先ほどの最初の質問と重なるところもあるんですが、お米の作付状況で、民間調査会社の米穀データバンクってあるんですが、全国でやや良という見通しを発表しました。自民党要望でも、21年産米が豊作になった場合でも農家の支援をちゃんとしてくださいという内容もあったと思うんですけれども、豊作になった場合にどういった対応を取り得るか、現在のお考えを聞かせてください。

大臣

  先日もですね、今お話ありましたとおり、自民党の農林関係の幹部議員からも、米の需給の安定に関する申入れ、5日でありますが、受けたところであります。先ほど申し上げましたとおり、令和3年産についてはですね、過去最大規模の作付転換の実現に向けて取組を進めてきた結果、米の需給の安定に必要な作付転換をほぼ達成する見込みとなったところであります。また、現下の需給状況を踏まえまして、産地・生産者自らの計画的な販売に対する支援の拡充を図ることとしまして、令和2年産について、周年供給事業の支援要件であります、契約締結期限の延長等を図っているところであります。引き続き、米の需給動向について注視しつつ、自らの経営判断による需要に応じた生産・販売を進める米政策改革の考え方に沿って、適切に対応してまいりたいと考えております。

記者

  今のところ、農水省からの作況見通しはこれからだと思うんですけども、今のところはそういう、現時点ではそういうお考えというか、現時点での対策っていうのは、今おっしゃったところ、作況はこれからだと。

大臣

  はい。

  • 靖国神社への参拝について

記者

  続けて恐縮です。全然別件でして、靖国神社のですね、例大祭、またあると思うんですけれども、参拝の御意向についてお伺いできますでしょうか。

大臣

  これは個人として適切に判断してまいりたいと考えております。

  • 大阪堂島商品取引所による米の先物取引の本上場申請不認可について(2)

記者

  堂島の関係なんですけども、堂島の上場廃止に対する大臣の個人的な感想といいましょうか、受け止めを、お聞きしたいんですけど。

大臣

  先ほど申し上げましたとおり、農林水産省としては、基準に照らしてですね、適切に判断をしたと考えております。

報道官

  よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上

 

発信元サイトへ