環境省・新着情報
令和3年9月7日
再生循環
令和3年度プラスチックの資源循環に関する先進的モデル形成支援事業の公募採択事業について
令和3年6月に公布された「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」では、市区町村によるプラスチック資源の効率的な分別収集・リサイクルを可能とする措置が設けられたところです。 これを踏まえ、プラスチック資源の分別収集・リサイクルの推進に資する先進的なモデル形成に取組む市区町村を支援するため、「プラスチックの資源循環に関する先進的モデル形成支援事業」の公募を今年度の当該事業にかかる請負事業者であるデロイトトーマツコンサルティング合同会社において令和3年7月2日(金)~同年7月30日(金)の期間で実施しました。 この度、同社において審査を行った結果、以下のとおり支援事業を採択したので、お知らせします。
1.概要
令和3年7月2日(金)~同年7月30日(金)の期間、プラスチック資源の効率的な分別収集・リサイクルの推進に資する先進的なモデル形成に取組む市区町村を対象に、プラスチックの資源循環に関する先進的モデル形成支援事業の公募を行いました。
2.採択結果
本支援事業の公募に対し6件の応募があり、申請書類等による審査を行った結果、以下6件の事業について採択しました。今後、採択事業の実施を通じて、採択市区町村とともに、「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」の円滑な施行に向けて取り組みます。
市区町村名 | 事業名 | 事業の概要 |
---|---|---|
松本市 | プラスチック資源リサイクル検証事業 |
実証事業において分別回収したプラスチック 製品等の組成調査を実施するとともに、容器包 装プラと製品プラの混合品のベール化の可能性 について調査する。ベール化されたものを再商 品化事業者で品質調査を行い、その結果を利用 して、安定した再資源化の体制構築を目指す。 |
静岡市 |
LCAによる処理方法ごとの環境影響評 価・経済性効果の検証 |
運搬コストや処理施設設置費用の増加等、プ ラスチック資源の分別収集をすることによる、 環境面や経済面での検討、効果検証を行う。 |
京都市 |
プラスチック製品の分別回収に向けた 社会実験 |
実証事業において分別回収したプラスチック 製品等の組成調査を実施し、プラスチック製品 の種類、材質、汚れ等の状態及び異物混入の状 況を把握するとともに、分別回収、再商品化方 法における環境影響や経済性の効果検証を行う。 |
亀岡市 |
プラスチック一括回収へ向けたモデル 事業 |
現状埋立てごみとして回収している製品プラ について、一括回収実証、組成調査を行い、プ ラスチック(容器包装プラと製品プラ、その他 異物等)の混入率を算出し、また、市民啓発手 法の調査・検討を行う。 |
大阪市 |
既存の中継施設を有効活用した効率的 なリサイクル体制の整備に関する調査 ・検討及び異物混入防止に向けた市民 啓発手法の検討事業 |
既存の中継施設(ストックヤード)を有効活用 した効率的なリサイクル体制の整備(圧縮梱包設 備の設置)に関する調査・検討及び異物(電池・ バッテリー等)混入防止に向けた市民啓発手法の 検討を行う。 |
倉敷市 |
プラスチック資源循環促進法を踏まえ た市民の負担が少ない分別・処理スキ ームの検討 |
現状、燃やせるごみとして排出されているプラ スチック資源について、組成分析を実施し、実態 を把握する。また、どのようなリサイクル方法が あるか処理施設等の検討を進めるとともに、市民 への効果的な周知方法等について検討、制度導入 時の効果検証を行い、新法を踏まえた最適な分別 方法や処理スキームを検討するための基礎資料を 作成する。 |
連絡先
環境省環境再生・資源循環局総務課リサイクル推進室
代表 03-3581-3351
直通 03-5501-3153
室長 平尾 禎秀 (内線 6831)
室長補佐 深井 隆宏 (内線 7890)
担当 粟野 拡明 (内線 7861)