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2021年9月14日

経済産業省は、グリーンイノベーション基金を用いて実施予定の、「燃料アンモニアサプライチェーンの構築」プロジェクトの内容をまとめた研究開発・社会実装計画を策定しました。

1.背景・趣旨

2050年カーボンニュートラル目標に向けて、令和2年度第3次補正予算において2兆円の「グリーンイノベーション基金」を国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に造成し、官民で野心的かつ具体的な目標を共有した上で、これに経営課題として取り組む企業等に対して、10年間、研究開発・実証から社会実装までを継続して支援していくこととしています。

基金の適正かつ効率的な執行に向けて、産業構造審議会グリーンイノベーションプロジェクト部会において、「分野別資金配分方針」が決定されました。同方針を踏まえ、同部会の下に設置された分野別ワーキンググループが、基金で実施するプロジェクトごとの優先度・金額の適正性等を審議した上で、担当省庁のプロジェクト担当課室が、各プロジェクトの内容を「研究開発・社会実装計画」として策定し、順次公募を開始していくことになっています。

この度、エネルギー構造転換分野ワーキンググループでの議論と、パブリックコメントに対して提出された意見を踏まえ、本日「燃料アンモニアサプライチェーンの構築」プロジェクトの研究開発・社会実装計画を策定しました。

2.「燃料アンモニアサプライチェーンの構築」プロジェクトの研究開発・社会実装計画の主な内容

  • 低温・低圧でより高効率にブルーアンモニアを製造する技術や、再生可能エネルギーから水素を経由することなくグリーンアンモニアを製造する技術といった、アンモニアの供給コスト低減に必要な技術を確立することにより、2030年にアンモニア供給コスト10円台後半/Nm3の達成を目指す。

  • 石炭ボイラにおいてアンモニア混焼率を高める方法、ガスタービンでのアンモニア専焼を実現する方法、の2つのアプローチからアンモニアの発電利用における高混焼化・専焼化を進めることにより、2050年における燃料アンモニア国内導入量3000万トン/年を目指す。

3.今後の予定

近日中に、NEDOが「燃料アンモニアサプライチェーンの構築」プロジェクトの公募を開始します。

関連資料

関連リンク

担当

  • 基金全体について

    産業技術環境局環境政策課
    カーボンニュートラルプロジェクト推進室長 笠井
    担当者: 田村、黒岩

    電話:03-3501-1511(内線 3344)
    03-3501-1733(直通)
    03-3501-7697(FAX)

  • 「燃料アンモニアサプライチェーンの構築」プロジェクトについて

    資源エネルギー庁資源・燃料部政策課企画官 渡邉
    担当者: 樋口、吉田

    電話:03-3501-1511(内線 4631)
    03-3501-2773(直通)
    03-3580-8449(FAX)

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