経産省・新着情報

2021年10月6日

10月5日(火曜日)、経済産業省及びアジア太平洋エネルギー研究センター(APERC)は、「第10回LNG産消会議」をオンライン開催しました。LNGを取り巻く環境が大きく変化する中で、これまで日本、そして世界のエネルギー安定供給と持続的成長を支えてきたLNGが、世界的な脱炭素化の流れの中で、次の10年に求められる役割と期待について議論を深めました。
第10回目を迎えた本会議では、25か国以上の閣僚級や、70以上の企業・国際機関のトップからいただいたメッセージをホームページに掲載するとともに、当日は世界55か国以上から2,000人以上の参加登録をいただきました。

※会議全体のアーカイブを公式ウェブページ外部リンク上に公開予定です。

会議の概要

  • LNG・ガス市場は、足もとの世界的な供給不足と需要増、今年1月のアジアLNGマーケットの需給逼迫が示すように、上流投資の先細りも相まって、歴史的な価格高騰を招く非常に不安定な状況になっています。

  • このような中で、第10回LNG産消会議は、エネルギー・トランジションの鍵となる資源としての位置付けの明確化を目指し、主に①“トランジション・エナジー”として重要性を増すLNGの役割、重要な資源であるからこそ、②LNGをよりクリーンに利用するために、という2つのテーマで議論を行い、産消国双方の更なる連携の必要性を確認しました。

  • 資源エネルギー庁保坂長官からは、LNGがCNに向けた移行期間において重要な役割を果たすこと、必要なLNG・ガスの上流投資が求められていることを世界に発信をするとともに、これまで日本が主導する形で、LNG産消会議において議論を続けてきた、仕向地制限の撤廃に関するJOGMECの調査結果と、その成果を発表しました。加えて、昨年発表した“Make Clean LNG Cleaner”の方針の下、JOGMECがLNGバリューチェーン上のGHG排出量の算定のため、簡易かつ高精度の方法論策定に取り組むとともに、近い将来、実際のLNGプラントでの、実データによる検証も目指すことを発表しました。

  • 会議では、アジアのエネルギー移行を支えるべく、再エネ、省エネ、LNGの導入支援を行う民間のinitiativeである“Asia Natural Gas and Energy Association”(ANGEA)の設立発表、民間企業と国際排出権取引協会によるCCS/CCUSと、カーボンクレジットの在り方の国際的な議論・検討のスタートの発表がありました。経済産業省は、こうした前向きな民間の取組を歓迎するとともに、新たな時代の要請に応えるべく、次の10年に向けて、LNGに関わる官民の新たな連携の必要性を呼びかけました。


担当

  • 資源エネルギー庁 長官官房
    国際課長 小泉
    担当者: 大倉、伊藤、田渕

    電話:03-3501-1511(内線 4491)
    03-3501-0598(直通)
    03-3595-3056(FAX)

  • 資源エネルギー庁 資源・燃料部
    石油・天然ガス課長 早田
    担当者: 中山、平井、手島

    電話:03-3501-1511(内線 4641~6)
    03-3501-1817(直通)
    03-3501-8563(FAX)

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