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令和3年10月22日

 10月22日、第4回日・フィリピン海洋協議がウェブ会議形式で開催されました。日本側から石月英雄外務省南部アジア部参事官のほか、内閣官房国家安全保障局、内閣府総合海洋政策推進事務局、防衛省及び海上保安庁の関係者が、また、フィリピン側からマリア・ポンセ外務省海洋局長(Ms. Maria Angela A. Ponce, Assistant Secretary, Office of Maritime and Ocean Affairs, Department of Foreign Affairs of the Republic of the Philippines)のほか、国防省及び沿岸警備隊等の関係者が、それぞれ出席しました。同協議の概要は以下のとおりです。

  1. 双方は、シーレーンを共有する海洋国家として、東シナ海及び南シナ海等、両国の周辺海域における最近の情勢及びスールー・セレベス海等周辺地域における協力強化について意見交換を行いました。その上で、法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序の重要性を確認しました。
  2. 双方は、防衛当局間及び海上保安当局間の協力・交流や海洋分野の能力向上等の二国間協力の進展を確認するとともに、先端技術を活用した海洋状況把握(MDA)、違法・無報告・無規制(IUU)漁業対策及び海洋プラスチックゴミ対策等についても意見交換を行い、今後も具体的な協力を強化していくことで一致しました。
  3. フィリピン側からは、巡視船や沿岸監視レーダーといった装備面に加え、フィリピン国軍及び沿岸警備隊の人材育成にかかる日本の協力に対し、深い謝意の表明がありました。
  4. 双方は、多くの本質的な原則を共有する「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)と「インド太平洋に関するASEANアウトルック」(AOIP)の実現に向けて、今後も海洋分野等で緊密に連携していくことで一致しました。
(参考)日・フィリピン海洋協議

 2009年6月の日・フィリピン共同声明を踏まえ開催に至ったもの。両国で交互に開催されており、2011年9月9日に第1回(於:東京)、2013年2月22日に第2回(於:マニラ)、2019年6月11日に第3回(於:東京)を開催。


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