外務省・新着情報

冒頭発言

(1)アフガニスタン及び周辺国への緊急無償資金協力

【茂木外務大臣】私(茂木大臣)から、冒頭に2点発表させていただきます。
 まず、アフガニスタン等への緊急無償資金協力についてでありますが、アフガニスタンで8月15日のカブール陥落以降、食料不足などの人道状況の悪化が続いておりまして、国内避難民も急増いたしております。また、アフガニスタン情勢の悪化によりまして、周辺国への多数の難民の流入も懸念がされているところであります。
 こうした状況及び国連の緊急アピールを踏まえ、本日、日本政府として、アフガニスタン及び周辺国に対する支援として、国際機関を通じて総額6,500万ドルの緊急無償資金協力を行うことを正式に決定をいたしました。
 これによりまして、本年中にアフガニスタンに対して総額約2億ドルの支援を実施することになります。
 日本政府として、引き続き、アフガニスタンの人々に寄り添った支援を実施していきたいと考えております。

(2)台湾へのワクチン追加供与

【茂木外務大臣】もう一点、ワクチンの供与の関係でありますが、今般、台湾へのワクチン追加供与につきまして、調整が整ったため、明日27日に30万回分のアストラゼネカ社製ワクチンを提供することになりました。今般の供与を受けて、日本から台湾への供与実績は、合計420万回分となります。
 既に供与済みのベトナム及びインドネシアへのそれぞれ400万回分を始め、これまでの日本から供与総数、これは20か国・地域に対して合計約3,000万回分に上ります。世界第3位の供与実績ということであります。
 引き続き、日本からのワクチン供与が、世界各国における新型コロナの感染拡大防止に一層寄与することを期待いたしております。私(茂木大臣)からは以上です。

中露艦艇による日本周辺の航行

【NHK 渡辺記者】昨今ですね、中国とロシアの艦船が、日本の周辺を共同で航行するという事案がありました。それについての受け止め、日本への牽制という見方も出ておりますけれども、受け止めということと、ロシアが中国とそういった行動をとっていることを踏まえるとですね、雰囲気としてあまり良くないと思うんですが、今後、選挙後にまた岸田政権でやっていくと思いますけれども、今後の日露の平和条約交渉への影響、あるいはそれに臨む方針を、改めて、大臣のお考えをお願いします。

【茂木外務大臣】今回のような中露の艦艇によります津軽、大隅両海峡の同時航行を確認したのは、今回初めてのことでありまして、日本としては、こうした中露の海軍艦艇によります、日本周辺での活動については、日本及び地域の安全保障環境を踏まえて、中国側及びロシア側に対して、それぞれ、外交ルートを通じて重大な関心を持っていることを申し入れておりまして、引き続き注視していく考えであります。
 この問題はこの問題として、日露の間で、今後、領土問題はじめ、様々な問題について協議を進める必要があると、交渉を進めるということで両首脳間でも合意をしておりますので、その合意に基づいて、しっかりと、粘り強く交渉を進めていきたいと思っています。

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