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令和3年11月2日
ファム・ミン・チン・ベトナム社会主義共和国首相と岸田総理(写真提供:内閣広報室)
日ベトナム首脳会談(写真提供:内閣広報室)

現地時間11月2日、午後2時45分(日本時間午後11時45分)から約30分間、国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)に出席するため英国を訪問中の岸田文雄内閣総理大臣は、ファム・ミン・チン・ベトナム社会主義共和国首相(H.E. Mr. Pham Minh Chinh, Prime Minister of the Socialist Republic of Viet Nam)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、岸田総理大臣から、日越間の「広範な戦略的パートナーシップ」を一層発展させ、「自由で開かれたインド太平洋」の実現のために連携していきたい旨述べました。これに対し、チン首相からは、岸田総理大臣就任への祝意を述べるとともに、日越関係の更なる進展に向けて、岸田総理大臣と共に取り組んでいきたい旨述べました。
  2. 両首脳は、今後の日越関係について、(1)新型コロナからの回復に向けた協力を続けていくこと、(2)コロナ禍において、ベトナムにある日系企業のサプライチェーンの正常化に向けて協力していくこと、(3)日ベトナム防衛装備品・技術移転協定の下、艦艇分野を含め、具体的な装備移転の実現に向けて協議を加速していくことを確認しました。
  3. これらのやり取りの中で、岸田総理大臣は、新型コロナ対策のために日本からベトナムに対してこれまでに400万回分以上のワクチンを提供し、今後もベトナムの新型コロナ対策への協力を続けていく旨述べました。これに対し、チン首相からは、日本の支援に対する謝意が表明されました。
  4. 両首脳は地域情勢についても意見を交わし、岸田総理大臣から東シナ海・南シナ海情勢における一方的な現状変更の試みについて、強く反対する旨述べました。また、両首脳は、北朝鮮による核・ミサイル活動を含め、北朝鮮情勢についても意見交換し、拉致問題を含む北朝鮮への対応において、引き続き連携していくことを確認しました。

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