外務省・新着情報

令和3年11月2日
岸田総理とジョンソン首相(写真提供:内閣広報室)
日英首脳会談(写真提供:内閣広報室)

 現地時間11月2日午後1時50分(日本時間午後10時50分)から約25分間、国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)に出席するため英国を訪問中の岸田文雄内閣総理大臣は、ボリス・ジョンソン英国首相(The Rt Hon Boris Johnson MP, Prime Minister of the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)と首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、ジョンソン首相から、岸田総理大臣のCOP26への出席に感謝の意が表されました。岸田総理大臣から、ジョンソン首相と共に、世界の脱炭素化を主導していく決意であり、今回のCOP26の成功、そしてその先に向け、緊密に連携していきたい旨述べ、また、両首脳は、かつてなく強固な日英関係を、新たなステージに引き上げ、「自由で開かれたインド太平洋」を強力に推進すべく引き続き連携していくことを確認しました。
  2. 岸田総理大臣から、日本として新たに提出した「国が決定する貢献(NDC)」達成に向けて取り組むとともに、今般のCOP26の機会に(1)6月に表明した5年間で官民合わせて600億ドルの支援に加え、今後5年間で最大100億ドルの追加支援、(2)適応支援を倍増し、官民合わせて5年間で約148億ドルの適応支援を含めた支援、及び(3)森林分野への約2.4億ドルの支援を行うことを新たに表明した旨述べました。また、世界の脱炭素社会を創り上げる上で、アジアを中心に、再エネを最大限導入しながら、クリーンエネルギーへの移行を推進する必要があり、化石火力をゼロエミッション火力へ転換することを推進していく旨述べました。これに対し、ジョンソン首相から、日本の支援表明への歓迎の意が表されました。
  3. 両首脳は日系企業の対英投資や日英企業間での様々な協力を歓迎しつつ、両国の経済関係強化に向けて更に協力していくことで一致しました。また、岸田総理大臣から、英国による日本産食品への輸入規制撤廃を改めて求めたのに対し、ジョンソン首相から前向きに検討を進めていくとの反応がありました。

発信元サイトへ