外務省・新着情報

冒頭発言

【林外務大臣】先ほど、ブリンケン米国務長官との間で初めての日米外相電話会談を30分強ほど行いました。
 冒頭、私から、ブリンケン長官に対して、茂木元大臣と同様良い関係を築いていきたい旨述べまして、ブリンケン長官からは、祝意の言葉をいただきました。
 会談の中で、ブリンケン長官とは、日米同盟の一層の強化、また「自由で開かれたインド太平洋」の実現、新型コロナや気候変動など地球規模課題への対応において、緊密に連携していくことを確認いたしました。
中国や北朝鮮などの地域情勢についても意見交換を行いました。北朝鮮については、日米間で緊密に連携していくことで一致をしております。私から、拉致問題についての引き続きの理解と協力を求めまして、ブリンケン長官からは支持を得たところでございます。
 そして、一層厳しさを増す地域の安全保障情勢に鑑み、喫緊の課題として日米同盟の抑止力・対処力の強化を推し進めていき、できるだけ早いタイミングで「2+2」を開催するべく調整していくことで一致をいたしました。
 また、沖縄を始めとする地元の負担軽減を図る観点から、在日米軍再編を着実に実施していくことでも一致をいたしました。
 さらに、ブリンケン長官からは、日米安保条約第5条の尖閣諸島への適用を含む、対日防衛コミットメントは揺るぎない旨の表明がありました。
 日米同盟は、日本の外交・安全保障の基軸であり、私の外務大臣就任後、初の外相電話会談の相手が、ブリンケン長官であるということは、極めて意義深いものと考えております。同長官と信頼関係を築く上で、大変重要な一歩になったと思っております。
 自分もブリンケン長官もバンドを組んでいたこともありまして、日米同盟の一層の強化に向けて、同長官との間でも良いハーモニーを奏でていければと考えます。

質疑応答

【記者】今日の電話会談の中では岸田首相の訪米については議題に上りましたでしょうか。もし上ったのであれば,どういった話をされたのか教えて下さい。
【林外務大臣】COP26の機会における岸田総理とバイデン大統領のやり取り、これも踏まえてですね、できるだけ早期に実現すべく調整していくことで一致をいたしました。

【記者】在日米軍の絡みで、現在、日米でHNSの協議がなされていますが、このことについては話題に上りましたでしょうか。
【林外務大臣】日米同盟全般についてやりとりはありましたが、HNSについては特にやりとりはございませんでした。

【記者】近くアメリカの方で米中のオンラインの首脳会談があるということですけれども、そういった話は出ましたでしょうか。
【林外務大臣】それは特にございませんでした。

【記者】中国を含む地域情勢についてというお話がありましたけれども、台湾有事など、台湾海峡に関わるお話はありましたでしょうか。
【林外務大臣】長官との間では、台湾海峡の平和と安定が重要であるという認識を共有をいたしました。

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