外務省・新着情報

令和3年11月15日

 11月8日から12日まで、国際原子力機関(IAEA)は、東電福島第一原発事故後10周年の機会を捉え、各国専門家等によるパネル・ディスカッションを中心とした専門家会議をウィーンにおいてハイブリッド形式で開催しました。ALPS処理水の安全性に関する特別セッションにおいては、萩生田光一経済産業大臣が、ビデオメッセージで挨拶を行いました。

  1. 今回の会議は、東電福島第一原発事故後10年の間に、各国、国際機関がとった行動の教訓・経験を振り返り、今後の原子力安全の更なる強化に向けた道筋を確認することを目的として行われました。我が国をはじめ各国から、規制当局を含む政府関係者、電力事業者、原子力専門家、有識者などが参加しました。
  2. グロッシーIAEA事務局長の開会挨拶に続き、引原在ウィーン代表部大使は、原子力安全の強化の重要性を述べつつ、日本における原子力安全の取組の状況を紹介したほか、今後も右取組を継続していくとともに、IAEAと協力しつつ世界の原子力安全の強化に貢献していく旨述べました。
  3. 10日の特別セッションにおいては、ビデオメッセージによる挨拶において、萩生田経済産業大臣は、東電福島第一原発のALPS処理水の処分に関する基本方針について説明するとともに、IAEAからALPS処理水の安全性についてレビューを受け、その結果を幅広く発信していく旨述べました。
  4. 我が国としては、今後も関係省庁一体となって、東電福島第一原発の状況についての情報を国際社会に対して透明性をもって丁寧に説明していく考えです。
(参考)ALPS処理水

 ALPS(多核種除去設備(Advanced Liquid Processing System))等により、トリチウム以外の放射性物質について安全に関する規制基準値を確実に下回るまで浄化した水。


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