外務省・新着情報

令和3年11月16日
オンライン会議に出席する鈴木外務副大臣
オンライン会議の様子

 11月16日、午後5時過ぎ(日本時間)から約3時間にわたり「国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)に関する閣僚級国際会合」が開催され、我が国からは鈴木貴子外務副大臣がオンラインで出席しました。

  1. 今回の会合はスウェーデン及びヨルダンが共催し、主要ドナー国の閣僚やフィリップ・ラザリーニUNRWA事務局長が出席し、UNRWAの財政状況改善に向けた中長期戦略や、UNRWAへのドナーからの支援についての意見交換が行われました。
  2. 会合において、鈴木外務副大臣から、日本による本年の約4,080万ドルの拠出を含む一貫したUNRWAの活動支援、UNRWAの財政難がパレスチナ難民に対する医療や教育サービスの提供を困難にしかねない状況への憂慮、UNRWAの次期中期戦略枠組が示す組織運営の効率化への期待、財政安定化に向けたUNRWAのドナーの拡大の重要性等について述べました。
  3. また、会合においては、UNRWAに対するドナー各国の支援についても活発な議論が行われました。
(参考1)UNRWA

 1948年の第1次中東戦争の勃発により、パレスチナの地を追われたパレスチナ難民を飢餓と困窮から救済すべく、1949年国連総会決議に基づき設立された国連機関。ヨルダン、シリア、レバノン、ヨルダン川西岸地区及びガザ地区に居住するパレスチナ難民を対象に保健・医療、教育などのサービスを提供。

(参考2)UNRWAに関する閣僚級国際会合

 UNRWAの財政安定化に関する中長期的戦略等について議論することを主要目的として開催された、非公式会合。UNRWAに関する国際的な会合としてはこれまで「UNRWAに関する閣僚級戦略対話」があり、2019年4月に第1回会合が(我が国からは辻外務政務官が参加)、2020年4月に第2回会合(我が国からは鈴木馨祐外務副大臣が参加)、同年10月に第3回会合(我が国からは宇都外務副大臣が参加)が開催された。


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