外務省・新着情報

令和3年11月17日

 11月17日(現地時間同日)、ベトナム社会主義共和国の首都ハノイにおいて、我が方、山田滝雄駐ベトナム社会主義共和国特命全権大使とラナ・フラワーズ国際連合児童基金(UNICEF)ベトナム社会主義共和国事務所代表(Ms. Rana Flowers,UNICEF Representative in the Socialist Republic of Viet Nam)との間で、供与額6.34億円の無償資金協力に関する署名・書簡の交換が行われました。

  1. ベトナムは、世界でも自然災害及び気候変動の影響に脆弱な国の一つであり、南部のホーチミン市では、高潮や高波等に起因する大規模浸水、中部地域では海岸浸食、メコンデルタ地域では塩水遡上に伴う飲料水・農業用水の不足等、海洋気象や海水面の変化に起因する被害が発生し、今後、気候変動の影響による被害の深刻化も懸念されています。ベトナム政府における気候変動適応策は、これまで防災インフラの整備等が優先され、最も被害を受ける脆弱層である子どもに対する対策が十分に行われていませんでした。
  2. この計画では、干ばつ被害及び洪水等の気候変動による影響に脆弱な南部メコンデルタ地域において、子ども等に焦点を当てた気候変動対策のための体制構築、水・衛生・栄養分野の支援及びコミュニティレベルでの気候変動適応能力強化支援を行うことにより、子ども等に焦点を当てた災害リスク・気候変動対策の推進、安全な水へのアクセスの確保、衛生及び栄養環境の改善を図り、もってベトナムの災害・気候変動等の脅威への対応に寄与するものです。
(参考)ベトナム社会主義共和国

 ベトナム社会主義共和国は、面積32万9,241平方キロメートル(九州を除いた日本の面積とほぼ同じ)、人口約9,762万人(2020年、世界銀行)、一人当たりの国民総所得(GNI)は2,660米ドル(2020年、世界銀行)。


発信元サイトへ