外務省・新着情報

令和3年11月17日

 11月17日、午後3時から約20分間、林芳正外務大臣は、エルワン・ブルネイ・ダルサラーム国第二外務大臣(Dato Seri Setia Haji Erywan bin Pehin Datu Pekerma Jaya Haji Mohd Yusof, Minister of Foreign Affairs II, Brunei Darussalam)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、10月の首脳会議を含めASEAN関連会議における議長国ブルネイのリーダーシップや、ミャンマーに関するASEAN特使としての尽力に敬意を表するとともに、二国間協力の促進のためエルワン大臣と緊密な関係を築いていきたい旨述べました。これに対して、エルワン大臣から、外務大臣就任に対する祝意が述べられました。
  2. 林大臣から、新型コロナ対策やLNG供給を含む経済分野に加え、安全保障、気候変動、デジタルなどの協力を強化していきたい旨述べました。これに対して、エルワン大臣から、これまでの日本との協力に対する謝意が述べられたほか、両国の関係強化に向けて一層連携していきたい旨の発言がありました。
  3. 両大臣は、ミャンマー情勢について意見交換を行い、林大臣から、ASEANの取組を引き続き最大限後押しする旨伝えました。これに対して、エルワン大臣から、ASEAN特使としての活動やASEANによる取組について説明があり、両大臣は事態打開のために今後も連携していくことで一致しました。
  4. また、両大臣は、「自由で開かれたインド太平洋」と「インド太平洋に関するASEANアウトルック」の実現に向け、スールー・セレベス海等周辺地域を含め、具体的な協力を進めていくことで一致したほか、地域情勢についても意見交換を行い、林大臣から東シナ海・南シナ海における一方的な現状変更の試みについて、強く反対する旨述べました。また、両大臣は、北朝鮮の核・ミサイル活動を含め、北朝鮮情勢についても意見交換し、林大臣から、拉致問題について理解と協力を求めました。

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