外務省・新着情報

令和3年11月18日

 11月17日、午前10時から午後6時(日本時間)まで、ブルネイの主催により、第9回ASEAN海洋フォーラム拡大会合(EAMF)が開催され、我が国から、岡野正敬外務省総合外交政策局長がオンラインで参加しました。

  1. 今回の会合では、南シナ海問題を含む国連海洋法条約に基づいた海洋における法の支配、ブルーエコノミー、海洋環境の保護について活発な議論が行われ、多くの国が国連海洋法条約の重要性を強調しました。我が国からは、東シナ海・南シナ海における力による一方的な現状変更の試みについて深刻に懸念するとともに、強く反対する旨を表明し、法の支配に基づく海洋秩序の重要性や海洋における持続可能な経済活動に向けた日本の取組等について述べました。また、EAMFをトラック1.5の枠組みとして更に発展させていくべきであることを呼びかけました。
  2. 我が国の有識者として、アジア地域の廃棄物・リサイクルの専門家で、かつ、東アジア・ASEAN経済研究センター出向中に海洋プラスチックごみナレッジ・センターを立ち上げた小島道一アジア経済研究所上席主任調査研究員が参加し、地域の喫緊の課題である海洋プラスチックごみ問題についての国際的な動向と日本の貢献についてプレゼンテーションを行いました。参加者からは、小島上席主任調査研究員の発表に対する高い関心及び謝意が示されました。
(参考)ASEAN海洋フォーラム拡大会合(EAMF)

 2011年11月の東アジア首脳会議(EAS)において、我が国から、海洋における協力の在り方を議論する場をEAS参加国間で設けることを提案。これを受け、ASEAN内での検討を経て、ASEAN諸国のみで開催されるASEAN海洋フォーラム(AMF)の機会を利用し、2012年10月に第1回会合が開催された。以降、EAS参加国及び有識者が参加するトラック1.5の枠組みとして、AMF議長国が議長を務める形で開催されてきている。


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