外務省・新着情報

令和3年11月22日

 11月22日、午後3時50分から約20分間、林芳正外務大臣は、ジャイシャンカル・インド外務大臣(H.E. Dr S. Jaishankar, External Affairs Minister of India)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林外務大臣から、来年日印国交樹立70周年を迎えることに触れた上で、「日印特別戦略的グローバル・パートナーシップ」を更に発展させるべくジャイシャンカル外相と緊密に連携していきたい旨述べました。ジャイシャンカル外相からは、林外務大臣の就任に対し祝意を表した上で、同様に、林外務大臣と日印関係強化のために緊密に連携していきたい旨述べました。
  2. 両大臣は、二国間関係につき意見交換を行い、首脳の年次往来の再開が極めて重要であり、双方の都合のよい適切なタイミングでの岸田総理大臣の訪印を実現すること、日印外務・防衛閣僚会合(「2+2」)の日程も調整していくことを確認しました。また、両大臣は、サイバーや宇宙、経済安全保障といった新たな分野を含む幅広い安全保障面での協力に加え、気候変動対策やデジタル、ヘルスケアといった経済面での協力を進めていくこと、日印の旗艦プロジェクトである高速鉄道事業を引き続き着実に推進していくこと等を確認しました。
  3. 両大臣は、日印が共有する「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、日印や日米豪印で緊密に連携していくことを確認しました。
  4. 両大臣は、地域情勢についても意見交換を行い、その中で、両大臣は、東シナ海・南シナ海での力による一方的な現状変更の試みや経済的威圧への強い反対の意を改めて共有するとともに、サプライチェーン強靭化等の経済安全保障の面でも協力を深めていくことを確認しました。また、北朝鮮の核・ミサイル活動を含め、北朝鮮情勢についても意見交換し、林大臣から、拉致問題について理解と協力を求めました。この他、両大臣は、ミャンマーやアフガニスタン等の地域情勢、新型コロナ対策やテロ対策等の国際社会の課題での連携、軍縮・不拡散、国連安保理改革を含む国際場裡での協力等も進めていくことで一致しました。

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