外務省・新着情報

令和3年11月29日

 11月29日、午後6時から約20分間、岸田文雄内閣総理大臣は、シャルル・ミシェル欧州理事会議長(H.E. Mr. Charles Michel, President of the European Council)との間で電話会談を実施したところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、ミシェル議長から、コロナ感染状況悪化により、今回の訪日を急遽取りやめざるを得なかったことは非常に残念であるが、岸田総理大臣と協力して日EU関係を一層深化させていきたいと述べ、岸田総理大臣から、訪日取りやめは残念だったが、意見交換の機会を持てて嬉しく思う、双方の都合の良い時期に対面でじっくりと意見交換を行いたい旨述べました。
  2. 続いて、岸田総理大臣から、9月に発表されたEUの「インド太平洋戦略に関する共同コミュニケーション」を歓迎する旨述べ、ミシェル議長から、同コミュニケーションは日本の「自由で開かれたインド太平洋」の考え方を踏まえたものであり、歓迎していただき感謝する、様々な分野で日本との協力が進むことを期待していると述べました。両首脳は、「自由で開かれたインド太平洋」を実現するため、日EU協力を着実に進めていくことで一致しました。
  3. また、岸田総理大臣から、世界的な資本主義のバージョンアップの流れを先導すべく、EUとも協力して気候変動など地球規模課題に取り組むとともに、新しい資本主義の実現を目指していく旨述べました。両首脳は、日EU・EPA及びSPAに基づき、デジタル、グリーン、サイバー、サプライチェーン、科学技術及び偽情報対策等の様々な分野での協力を進め、また、「質の高いインフラに関する連結性パートナーシップ」に基づく協力を進めていくことで一致しました。
  4. 両首脳は、中国、北朝鮮を含む地域情勢についても意見交換を行いました。その中で、両首脳は、拉致問題を含む北朝鮮への対応において、引き続き連携していくことを確認しました。

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