外務省・新着情報
令和3年12月2日
12月1日（現地時間同日）、カメルーン共和国の首都ヤウンデにおいて、我が方、池田潔彦在中央アフリカ共和国日本国臨時代理大使（カメルーンにて兼轄）と先方ジャック・ボワイエ国際連合児童基金（UNICEF）チャド事務所長（Mr. Jacques BOYER, UNICEF Representative to the Republic of Chad）との間で、供与額1.48億円の無償資金協力「予防接種へのアクセス強化計画（UNICEF連携）」に関する書簡の署名・交換が行われました。
- 中央アフリカでは、武装勢力による国内騒擾の影響によって、多くの医療施設が破壊され、医療提供体制は壊滅状態となっています。定期予防接種を完了した2歳未満の子どもは全体の10％に達しておらず、また、新型コロナウイルス感染症対策によって航空便が減便され、ワクチン供給が滞ったことから、麻疹やポリオといった感染症が全国で急拡大しています。
- この協力は、中央アフリカ政府の要請を踏まえ、UNICEFを通じて予防接種へのアクセスを強化することにより、予防接種体制の構築を図り、中央アフリカ国民の健康を確保することが期待されます。
- 我が国は、TICAD7において、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ（UHC）拡大とアフリカ健康構想の推進を表明しており、この協力は同表明を具現化するものです。
（参考）中央アフリカ共和国基礎データ
中央アフリカ共和国の面積は約62.30万平方キロメートル（日本の約1.7倍）、人口は約483万人（2020年、世界銀行）、一人当たりGNI（国民総所得）は510米ドル（2020年、世界銀行）。