外務省・新着情報

令和3年12月3日

 12月2日、ジュネーブでWTOサービス国内規制に関する会合(有志国会合)が開催され、我が国を含む67か国・地域により、本交渉の妥結を確認する宣言が発出されました。

1

本宣言の主なポイントは以下のとおりです。

  • 参加国は、ここに、サービス国内規制共同イニシアティブにおける交渉の成功裏の妥結を表明する。
  • 参加国は、サービス国内規制に関する参照文書に関する交渉の妥結に留意し、交渉を完了させるための貢献として提出された特定の約束に係る表(約束表)を歓迎する。
  • 参加国は、参照文書の第1節に従い、参照文書の規律を追加的約束としてGATS(サービスの貿易に関する一般協定)に基づく参加国の約束表に組み込むことを意図する。
  • 参加国は、他のWTO加盟国が、参照文書の第1節に従い、参照文書の規律を追加的な約束として自国のGATSの約束表に組み込むことを目的として、この宣言に参加することを歓迎する。
2

今般合意に達した規律は、免許要件及び資格要件等に関する法令の公表等の各国の国内規制に関する指針を定めています。本交渉の妥結は、海外進出企業の利便性向上に加え、複数国間(プルリ)交渉の成果としても意義のあるものであり、我が方として歓迎するものです。

[参考1] WTOサービス国内規制に関する交渉(共同声明イニシアティブ(JSI))

 2017年、第11回WTO閣僚会議(MC11)で有志国(豪州、EU、日本他)が共同声明を発出し、有志国で議論を開始。今般の交渉妥結に係る宣言に参加した国・地域は以下のとおり
 アルバニア、アルゼンチン、豪州、バーレーン、ブラジル、カナダ、チリ、中国、コロンビア、コスタリカ、エルサルバドル、EU(27か国)、香港、アイスランド、イスラエル、日本、カザフスタン、韓国、リヒテンシュタイン、モーリシャス、メキシコ、モルドバ、モンテネグロ、NZ、ナイジェリア、北マケドニア、ノルウェー、パラグアイ、ペルー、フィリピン、ロシア、サウジアラビア、シンガポール、スイス、台湾、タイ、トルコ、ウクライナ、英国、米国、ウルグアイ (67か国・地域)

[参考2]

発信元サイトへ