プレスリリース

持続性の高い農法への転換に向けた技術集を作成！

農林水産省は、みどりの食料システム戦略の実現に向け、現場への普及が期待される技術を取りまとめた「みどりの食料システム戦略」技術カタログを本日公開しましたのでお知らせします。

1.「みどりの食料システム戦略」技術カタログの概要

農林水産省は、令和3年5月に策定した「みどりの食料システム戦略」の実現に向け、近年（直近10年程度）開発された技術で、現場への普及が期待される技術を取りまとめた「みどりの食料システム戦略」技術カタログを作成しました。
本カタログでは作目別に167件の技術を収録しており、技術の概要、技術導入の効果、みどりの食料システム戦略における貢献分野（温室効果ガス削減等）、導入の留意点、価格帯、改良・普及の状況、技術のお問い合わせ先等を記載しています。

URLはこちら（https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/catalog.html）

2.掲載技術について

農研機構や地方公設試等で開発された技術について、図表を交えて紹介しています。

左の図：表紙
右の図：掲載事例（キュウリ）

＜「みどりの食料システム戦略」技術カタログで紹介している技術の一例＞

• 水稲   事前乾燥を取り入れた水稲温湯種子消毒（農薬に要するコストを削減でき、耐性菌にも効果を発揮）
• 露地野菜   土づくりと減肥のための緑肥利用マニュアル（緑肥の種類等に応じた減肥量を提示）
• 露地野菜   露地キュウリ栽培で発生するCMVとWMVを同時に防除できる混合ワクチン接種苗（化学農薬に依存しない防除が可能）
• 果樹   “＜w天＞防除体系”天敵が主役の新しい果樹のハダニ防除技術（殺ダニ剤の散布を慣行の1/3以下に削減）
• 畜産   アミノ酸バランス改善飼料給与による温室効果ガス削減（尿中に排泄される窒素量を約60%低減、汚水処理過程で発生する一酸化二窒素を40%削減）
• その他   マイクロ波抽出と簡易測定キットによる土壌養分の簡易評価手法（減肥可否診断を現場において簡易・迅速に評価）

（注）掲載技術の詳細につきましては、カタログ上部の「問い合わせ先」までご連絡ください。

3.活用について

農林水産省においても本カタログ等を活用し、栽培暦の見直し等、生産現場でより持続性の高い農法への転換に向けた検討を行ってまいります。
生産現場で普及指導に取り組む農業指導者の皆様や農業生産者の皆様が本カタログを活用することで、より持続性の高い農法への転換が進むことを期待しています。

4.その他

「みどりの食料システム戦略」については、以下のページを御覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/index.html