環境省・新着情報

令和4年1月28日

自然環境

蒜山自然再生協議会の設立について

岡山県真庭市蒜山(ひるぜん)地域において、自然再生推進法に基づく「蒜山自然再生協議会」が設立されましたので、お知らせします。

1.自然再生協議会の新規設立
 岡山県真庭市蒜山地域を対象地域とする蒜山自然再生協議会が令和4年1月20日(木)に設立されました。自然再生推進法(平成14年法律第148号)に基づく協議会として全国で27番目、岡山県では初の事例となります。
2.蒜山自然再生協議会の概要
 蒜山地域における多様な動植物を育む草原などの自然環境は、山焼きなど人々の暮らしの中で作り出され、蒜山地域の文化や生業と結びついてきました。しかしながら、産業や生活様式の変化等から山焼き面積が減少するなど、人々の手入れによって維持されてきた蒜山地域の自然が危機的状況にあります。そこで、先人の自然資源利用の知恵と技術を受け継ぎ、今の時代に合わせた形で自然の恵みを感じられる場や自然資源を利用した生業を作り出すことで、蒜山地域の自然環境を再生させるため、蒜山自然再生協議会が設立されました。
 また、蒜山地域は、令和元年度及び令和2年度に環境省「環境で地域を元気にする地域循環共生圏づくりプラットフォーム事業」において検討を進めてきたサステナブルを意識したブランド「GREENable」(グリーナブル)の開発・発信のほか、観光客向けの自然保全活動を展開していく予定です。今回設立した蒜山自然再生協議会は、蒜山地域での地域循環共生圏の実装に向け、蒜山の自然をいかし守る仕組みづくりを担うことが期待されております。
3.自然再生推進法の概要
 自然再生推進法は、過去に損なわれた生態系その他の自然環境を取り戻す「自然再生」に関する施策を総合的に推進し、もって生物の多様性の確保を通じて自然と共生する社会の実現を図り、あわせて、地球環境の保全に寄与することを目的に、平成14年に成立した法律です。同法に基づいて自然再生事業を実施しようとする者は、地域住民、専門家、特定非営利活動法人、関係地方公共団体、関係行政機関等多様な主体からなる自然再生協議会を組織するものとされています(同法第8条)。
添付資料

資料1 蒜山自然再生協議会の概要 [PDF 368 KB]
資料2 自然再生協議会の設立状況 [PDF 139 KB]
資料3 自然再生推進法の概要 [PDF 660 KB]

連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課
代表 03-3581-3351
直通 03-5521-8343
課長 堀上  勝 (内線 6430)
課長補佐 小林  誠 (内線 7418)
係長 國貞 雅生 (内線 6499)

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