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冒頭発言

 先ほど、ブリンケン米国国務長官との間で約35分間ですが日米外相電話会談を行いました。
 ブリンケン長官とは、1月30日の弾道ミサイル発射を含む北朝鮮の核・ミサイル活動について深刻な懸念を共有した上で、こうした活動が、日本や地域及び国際社会の平和と安定を脅かすものであるとの共通認識の下、安保理決議に沿った北朝鮮の完全な非核化に向け、日米・日米韓で引き続き緊密に連携していくことで一致を致しました。
 その上で、ブリンケン長官とは、一層厳しさを増す地域の安全保障環境に鑑み、日米同盟の抑止力・対処力の強化が不可欠であり、引き続き日米で緊密に連携していくことで一致しました。
 また、ブリンケン長官とは、ウクライナ国境周辺地域におけるロシア軍増強につきまして、引き続き重大な懸念を持って注視するとともに、ウクライナの主権及び領土の一体性に対する支持を確認し、引き続き緊密に連携していくことで一致を致しました。
 ブリンケン長官とは今年に入り、日米「2+2」を含め、3回目の会談となりました。北朝鮮情勢を含め様々な外交課題が山積をしておりますが、ブリンケン長官と引き続き緊密に連携・協力をしていきたいと考えております。私からは以上です。

質疑応答

【記者】北朝鮮とウクライナ情勢共になんですが、新たに日米もしくは北朝鮮については日米韓で対応というのは言及があったのでしょうか。

【大臣】このブリンケン長官とは1月30日の弾道ミサイル発射を含む北朝鮮の核・ミサイル活動について深刻な懸念を共有した上で、緊密に連携していくことで一致したと申し上げたところでございます。これ以上の詳細については外交上のやりとりですので差し控えたいと思います。

【記者】今回の電話会談はこちらの呼びかけによるものかということと、ウクライナに関してロシアが実際に侵攻した場合に取るべき具体的な措置についてブリンケンさんと意見を交わしたかどうか、教えてください。

【大臣】まず今回の会談は日本側から申し入れをしました。
 それからウクライナ情勢については繰り返しになりますけれど、ウクライナ国境周辺地域におけるロシア軍の増強について引き続き重大な懸念をもって注視すると共に主権及び領土の一体性に対する支持を確認して引き続き緊密に連携していくことで一致したと、申し上げたとおりですが、これ以上の詳細につきましては外交上のやりとりでございますので差し控えたいと思います。

【記者】ウクライナ情勢なんですけども、昨日、ブリンケン国務長官はラブロフ外相と電話会談したと思うのですが、そういった話も大臣との間で出ましたでしょうか。

【大臣】それにつきましても、外交上のやり取りということでございますので、差し控えたいと思います。

【記者】外交上のやり取りということですけれども、ウクライナ情勢で先日の日米の首脳のオンライン協議の際は、ウクライナにロシアが侵攻した場合はともに強い行動というふうに確認しましたけれども、本日、外相間でもそのような確認はされたのでしょうか。

【大臣】これは首脳間で確認された事項でございますので、このあらためての確認ということは、特に明示的にしたわけではございません。当然の前提としてお話をしております。

【記者】北朝鮮とウクライナ以外に在日米軍のコロナ対策であるとか、「佐渡島の金山」のユネスコの推薦であるとか、そういった話題というのは出ましたでしょうか。

【大臣】地域情勢について意見を交換する中で、日韓関係についてもやり取りはございました。「佐渡島の金山」についてはやり取りはございませんでした。

【記者】日韓関係については、どのようなやり取りがございましたでしょうか。

【大臣】これは、詳細は外交上のことでございますので、控えたいと思います。

【記者】冒頭で、北朝鮮について、今後、日米、日米韓の連携を緊密にしていくことで一致したというお話だったと思うのですが、大臣として、今後より具体的にどういうふうに北朝鮮に向き合っていきたいとお考えかあらためてお聞かせください。

【大臣】北朝鮮につきましては、我が国周辺の安全保障環境が、これまでにない速度で厳しさを増す中で我が国の防衛を全うするために、防衛力の抜本的な強化を進めていくことが必要だと考えております。そのために真に必要なものが何なのかにつきまして、新たな国家安全保障戦略、防衛計画の大綱、そして中期防衛力整備計画を策定する中で、いわゆる「敵基地攻撃能力」も含めて、あらゆる選択肢を排除せず現実的に検討していきたいと考えております。

【記者】今の関連なんですけれども、今、まさにおっしゃったような防衛力を抜本的に強化するというお考えをブリンケンさんにもお伝えしたということになりますでしょうか。

【大臣】北朝鮮については、先ほど申し上げたように、安保理決議に沿って北朝鮮の完全な非核化が実現するように、日米、日米韓で緊密に連携していくことで一致をしております。

【記者】首脳間で確認されているのですが、年の前半に大統領が訪日されるということと、クアッドの首脳会談を開くとか、そのあたりの今後の外交日程について話題に上りましたでしょうか。

【大臣】今後の首脳間等の外交日程につきましては、当然の前提ということですが、特に話題には上りませんでした。

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