外務省・新着情報

令和4年2月9日

 2月9日、OECD東南アジア地域プログラム(Southeast Asia Regional Programme:SEARP)閣僚会合が韓国のソウルにおいて、対面形式及びオンラインのハイブリッド形式で開催され、我が国からは、林芳正外務大臣がビデオメッセージ(英文(PDF)Open a New Window和文(PDF)別ウィンドウで開く )を発出しました。

  1. 今次会合は、共同議長国である韓国及びタイの下、「人間中心の未来:よりスマートでグリーンかつ包摂的なASEANに向けたパートナーシップ」をテーマに開催され、OECD加盟国及びASEAN各国の閣僚級の代表、コーマンOECD事務総長らが参加しました。
  2. セッション1「包摂的な未来に向けたよりスマートなASEANの構築」において、林大臣からは、我が国の経験に基づいてOECDの活動の意義について強調するとともに、OECDが東南アジア諸国が直面する課題の解決、またASEANの地域統合の努力に貢献できると確信している旨述べました。また、我が国はOECDの場においても東南アジア諸国と包摂的な未来に向けて一緒に取り組んでいきたい旨発信しました。その中で、コロナ禍からの回復において、我が国はOECDと連携しながら、質の高いインフラ投資、責任のある企業行動(RBC)の実践、信頼性のある自由なデータ流通(DFFT)の推進に取り組んでいること、人材育成や技術協力の重要性等について述べました。
  3. セッション2「より強じんなASEANに向けたグリーンな回復の実現」においては、岡村OECD代表部大使から、東南アジア諸国のグリーンな回復に向けて、日本もOECDやIEAの活動を支援していく旨述べました。
  4. 今次会合においては、成果文書として、「共同コミュニケ:人間中心の未来:よりスマートでグリーンかつ包摂的なASEANに向けたパートナーシップ」(概要(PDF)別ウィンドウで開く英文(PDF)Open a New WindowOpen a New Window)が採択されました。また、OECDとASEANとの協力に関する覚書(MOU)が署名されました。

[参考]経済協力開発機構(OECD)東南アジア地域プログラム(SEARP)
 OECDとASEAN各国間の政策対話などを通じて、主に東南アジア諸国のOECDのルールやスタンダードへの参加や国内改革と地域統合を促すためのプログラム。2014年のOECD閣僚理事会(議長国:日本)において、安倍総理大臣(当時)出席の下で立ち上げを決定。日本は発足時から2018年までインドネシアとともに共同議長国を務め、プログラムの運営を主導。閣僚会合は、2018年3月に東京で開催されて以来2回目。今次閣僚会合の共同議長国は韓国とタイ。次期共同議長国は豪州とベトナム。


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