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令和4年2月10日
挨拶する上杉外務大臣政務官とフロア駐日欧州連合代表部大使
上杉外務大臣政務官とフロア駐日欧州連合代表部大使
上杉外務大臣政務官とフロア駐日欧州連合代表部大使の面談の様子

 2月10日、上杉謙太郎外務大臣政務官は、元総理5人が連名でフォン・デア・ライエン欧州委員会委員長に対し発出した書簡(1月27日付)に関連し、パトリシア・フロア駐日欧州連合代表部大使(H.E. Dr. Patricia FLOR, Ambassador of the European Union to Japan)と面談したところ、概要は以下のとおりです。

  1. 上杉政務官から、元総理5名の連名書簡の中の福島第一原子力発電所事故の文脈における「多くの子供たちが甲状腺がんに苦しみ」という記述について、科学的なデータを示しつつ、この記述の誤りについて説明しました。
  2. また、上杉政務官は、この書簡の記述は、福島県の子供に放射線による健康被害が生じているという誤った情報を広め、いわれのない差別や偏見を助長するものとして懸念している旨述べました。
  3. さらに、上杉政務官から、フロア大使に正確な情報及び日本政府の懸念について理解いただくとともに、EU本部及び加盟国にもこれらについて理解いただけるよう尽力願いたい旨述べました。
  4. これに対しフロア大使からは、今回の事案に関する上杉政務官の説明に謝意と理解を示すとともに、福島を始めとする被災地の支援についてEUとしても取り組んできた旨述べました。また、駐日大使として気候変動分野を始め様々な分野で日EU関係を強化していきたい旨発言がありました。
  5. 最後に、上杉政務官から、福島県における復興の現状及び同県の魅力について説明するとともに、EUによる日本産食品に対する輸入規制措置の早期撤廃を要請しました。

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