外務省・新着情報

令和4年2月12日
ペイン大臣とグータッチを交わす、林大臣の様子
正面を向き、ペイン大臣と記念撮影を行う、林大臣の様子
日豪外相会談の様子

 日米豪印外相会合に出席するため豪州を訪問中の林芳正外務大臣は、現地時間2月12日午前8時35分(日本時間同日午前6時35分)から約65分間、マリズ・ペイン・オーストラリア連邦外務大臣(Senator the Hon. Marise Payne, Minister for Foreign Affairs of the Commonwealth of Australia)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、日豪円滑化協定の署名を含む先月の日豪首脳会談の成果に触れた上で、ペイン大臣との間で、「特別な戦略的パートナー」である日豪両国の関係の更なる強化及び「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた両国のコミットメントの一層の具体化を進めていくことを確認しました。
  2. 両大臣は、両国を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中、日豪の安全保障・防衛協力を一層深化させるための取組を進めていくことで一致し、日豪円滑化協定の早期発効に向けてそれぞれの国内手続を進めていくことを確認しました。また、先月両首脳が新たな安全保障協力に関する首脳共同宣言の発出を表明したことを受け、そのための作業を両政府間で精力的に進めていくことで一致しました。
  3. 両大臣は、インド太平洋地域の平和と繁栄のために同盟国や同志国との連携を強化していくことの重要性についても一致し、日米豪印や日米豪等の取組においても日豪両国の連携を強化していくことを確認しました。
  4. また、両大臣は、太平洋島嶼国との協力に向けて連携を深めていくことを確認しました。その中で、林大臣から、火山噴火及び津波被害を受けたトンガに対する国際緊急援助隊・自衛隊部隊による支援に際しての豪州の協力に謝意を伝達し、ペイン大臣との間で、今後、トンガの中長期的な復興に向けた支援においても連携していくことを確認しました。
  5. 両大臣は、前日の日米豪印外相会合における議論も踏まえ、拉致問題を含む北朝鮮への対応を始め、地域情勢への対応において引き続き緊密に連携していくことを確認しました。
  6. 両大臣は、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(TPP11協定)について戦略的な観点も踏まえて率直な議論を行い、TPP11の基本的価値を守ることを含め、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。また、両大臣は、世界初となる液化水素運搬船が豪州のビクトリア州から日本に向けて出航したことを歓迎し、水素関連の協力を含め、経済分野における日豪協力を引き続き推進していくことで一致しました。

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