外務省・新着情報
2月17日（現地時間同日）、ウズベキスタン共和国の首都タシケントにおいて、我が方、藤山美典駐ウズベキスタン共和国日本国特命全権大使と先方、アシータ・ミッタルUNODC中央アジア地域代表（Ms. Ashita MITTAL, UNODC Regional Representative to Central Asia）との間で、供与額4億7,100万円の無償資金協力「中央アジアにおける国境連絡事務所の能力強化による域内越境協力強化計画（UN連携/UNODC実施）」に関する書簡の交換が行われました。
- 中央アジアは、アヘンやヘロインの原料となるケシの世界最大の生産地であるアフガニスタンと接しており、同国で生産される麻薬等違法薬物の密輸ルートになっています。昨年8月、タリバーンによるアフガニスタン制圧により、同国の違法薬物取引が増加する可能性が指摘されており、中央アジアへの違法薬物の流入が一層深刻になり得る状況にありますが、中央アジア各国の国境管理体制は脆弱であり、その能力強化が喫緊の課題となっています。
- この計画は、中央アジアのウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン及びトルクメニスタンに対し、国境管理事務所の機能強化のための機材供与及び関係機関職員の薬物対策能力向上のための研修等を行うものです。
- この協力により、中央アジア5か国の国境管理、薬物対策、地域的な連携体制の強化が図られ、もって中央アジア地域の安定及び社会・経済発展に寄与することが期待されます。
（1）ウズベキスタン共和国は、面積44.74万平方キロメートル（日本の約1.2倍）、人口3,390万人（2021年、国連人口基金）、人口1人当たり国民総所得（GNI）1,670米ドル（2020年、世界銀行）。
（2）カザフスタン共和国は、面積272.49万平方キロメートル（日本の約7倍）、 人口1,900万人（2021年、国連人口基金）、人口1人当たり国民総所得（GNI）8,680米ドル（2020年、世界銀行）。
（3）キルギス共和国は、面積19.85万平方キロメートル（日本の約半分）、人口6 60万人（2021年、国連人口基金）、人口1人当たり国民総所得（GNI）1,160米ドル（2020年、世界銀行）。
（4）タジキスタン共和国は、面積14.31万平方キロメートル（日本の約4割）、人 口970万人（2021年、国連人口基金）、人口1人当たり国民総所得（GNI）1,060米ドル（2020年、世界銀行）。
（5）トルクメニスタンは、面積48.8万平方キロメートル（日本の約1.3倍）、人口 610万人（2021年、国連人口基金）、人口1人当たり国民総所得（GNI）7,220米ドル（2019年、世界銀行）。