外務省・新着情報

令和4年2月24日

 2月22日(現地時間同日)、マラウイ共和国の首都リロングウェにおいて、我が方、岩切敏駐マラウイ共和国日本国特命全権大使と先方ソステン・グウェングウェ財務・経済大臣(Hon. Mr. Sosten Gwengwe, Minister of Finance and Economic Affairs)との間で、実施中(平成27年3月に書簡の署名・交換済み)の無償資金協力「テザニ水力発電所増設計画」について、新型コロナウイルス感染症拡大に関連する事情から、贈与限度額を57億7,200万円から58億2,200万円へ変更するための書簡の交換が行われました。 

  1. この計画は、ブランタイヤ県にて稼働中のテザニ水力発電所の増設を行うことにより、再生可能エネルギー利用を促進しつつ、主な需要地であるリロングェ市及びブランタイヤ市への電力供給量を増加させ、電力供給の信頼性向上及び供給電力の品質向上を図り、リロングェ市、ブランタイヤ市の経済・産業基盤の強化に寄与するものです。
  2. マラウイ共和国では、全国レベルで慢性的な電力不足の状況にあり、特に首都リロングェ市(人口約220万人)及び商業都市ブランタイヤ市(人口約130万人)における市民生活及び経済活動に甚大な影響を及ぼしています。また、同国では深刻な財政難により、発電・送配電に係るインフラ整備への投資が進まず、電力需要の増加と相まって安定的な電力供給能力が一層低下し停電が発生していることから、電力開発は最も緊急性の高い課題の一つとなっています。
  3. 我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、「質の高いインフラ投資に関するG20原則」を踏まえた質の高いインフラ投資の推進を表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。さらに本事業は、安定した電力供給の推進を通じて持続的な経済活動及び生活の向上に資するものであり、SDGsゴール7の達成にも貢献するものです。
(参考)マラウイ共和国基礎データ

 マラウイ共和国の面積は約11.8万平方キロメートル(日本の約1/3)、人口約1,913万人(2020年:世銀)、一人あたりGNI(国民総所得)は約580米ドル(2020年、世銀)。


発信元サイトへ