外務省・新着情報

令和4年2月24日

 2月24日(現地時間同日)、バングラデシュ人民共和国の首都ダッカにおいて、我が方、伊藤直樹駐バングラデシュ人民共和国日本国特命全権大使と先方、ファティマ・ヌスラス・ガザーリー国際移住機関(IOM)在バングラデシュ事務所長代行(Ms. Fathima Nusrath Ghazzali, Officer in Charge, IOM Bangladesh)との間で、供与額5.10億円の対バングラデシュ無償資金協力「コックスバザール県におけるミャンマーからの避難民及びホストコミュニティのためのシェルター及び生活環境改善計画(IOM連携)」に関する交換公文の署名が行われました。

  1. バングラデシュ南東部コックスバザール県には、2017年にミャンマー・ラカイン州から多くの避難民が流入し、避難民キャンプに居住していますが、同県は、もともとバングラデシュの中でも貧困層が多い地域であり、避難民及びホストコミュニティの住民は、過密かつ劣悪な生活・衛生環境に置かれています。更に、同地域は自然災害に対して脆弱な地域であり、サイクロン襲来に伴う大雨、洪水、地滑り等による住居等の倒壊の被害が大きく、避難民及びホストコミュニティの住居改修を中心とした生活環境の改善が喫緊の課題となっています。
  2. この計画は、IOMとの連携の下、コックスバザール県ウキア郡及びテクナフ郡の避難民キャンプ及びホストコミュニティにおいて、住居改修、防災研修、医療サービスへのアクセス向上のための支援、水・衛生面での支援を行うものです。この協力により、両郡の避難民キャンプ及びホストコミュニティにおける住居を中心とした生活環境の改善が図られ、もって同国の社会脆弱性の克服に寄与することが期待されます。
(参考)バングラデシュ人民共和国基礎データ

 バングラデシュ人民共和国は、面積約14.7万平方キロメートル(日本の約4割)、人口1億6,468人(2020年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)2,010米ドル(2020年、世界銀行)。


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