外務省・新着情報

令和4年2月28日

 2月28日、午後7時15分から約15分間、岸田文雄内閣総理大臣は、ヴォロディミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領(H.E. Mr. Volodymyr ZELENSKYY, President of Ukraine)と首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、岸田総理大臣から、日本政府と日本国民の心はウクライナ国民とともにあることを伝えるとともに、ゼレンスキー大統領自身にも危険が迫る極めて緊迫した状況下で国家の主権と独立のために奮闘されていることに心からの敬意を表しました。また、岸田総理大臣から、ロシアの侵略による犠牲者に衷心より弔意を伝達しました。
  2. 岸田総理大臣から、今回のロシアによる侵略は、ウクライナの主権及び領土一体性を侵害し、武力の行使を禁ずる国際法の重大な違反であり、このような暴挙は決して認められず強く非難する旨述べました。これまでの対ロシア制裁措置に加えて、ロシア中央銀行との取引を制限する制裁措置やルカシェンコ・ベラルーシ大統領等への措置や輸出管理措置を講じていく旨伝達しました。
  3. 岸田総理大臣から、すでに表明した一億ドル規模の財政支援に加え、国難に直面するウクライナの人々に対して、一億ドルの緊急人道支援を行うこととした旨伝達しました。
  4. これらの日本の取り組みに対し、ゼレンスキー大統領から高い評価と深い感謝の意が表明されました。
  5. また、岸田総理大臣から在留邦人の安全が守られるよう引き続き支援を依頼したのに対し、ゼレンスキー大統領からは、必ずそのようにし、日本人の安全が確保されるように関係閣僚に直ちに指示する旨の発言がありました。
  6. 最後に、岸田総理大臣から、自分も訪れたことのある美しいキエフの街並みがロシア軍の攻撃で大きな被害を受け、多くの市民が死傷しているとの報を聞く度に、胸が張り裂ける思いにかられること、日本は引き続きウクライナとウクライナ国民を支援する旨伝達しました。これに対して、ゼレンスキー大統領から重ねて謝意の表明がありました。

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