外務省・新着情報

令和4年3月1日

 3月1日(現地時間2月28日)、ホンジュラス共和国の首都テグシガルパにおいて、我が方、中原淳駐ホンジュラス共和国日本国特命全権大使と先方、エドゥアルド・エンリケ・レイナ・ガルシア外務・国際協力大臣(H.E. Mr. Eduardo Enrique Reina García, Secretary of State for Foreign Affairs and International Cooperation of the Republic of Honduras)との間で、総額26.98億円となる2件の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。対象案件の概要は、以下のとおりです。

  1. 無償資金協力「国道一号線橋梁架け替え計画」(供与限度額23.98億円)   ホンジュラスの国道一号線は、北米と中南米を結ぶ国際幹線道路であるパンアメリカンハイウェイの一部を構成し、地域及び同国の物流の要となる幹線道路です。国道一号線に位置し、1943年に建設されたグアシロペ橋は、老朽化が進んでおり、安全上のリスクを抱えています。ホンジュラスはハリケーン等の自然災害が頻発するため、地域の物流の要であり、また災害時の地域住民のライフラインとしての重要性を持つグアシロペ橋の早期架け替えが急務となっています。
     この協力は、国道一号線において、老朽化したグアシロペ橋を日本の技術を活用して架け替えるものです。この協力により、グアシロペ橋の安全性の確保を図り、地域及び同国の物流促進や経済の活性化に貢献するとともに、同国の災害対応能力の強化に寄与することが期待されています。
  2. 無償資金協力「経済社会開発計画」(農業関連機材供与)(供与額3億円)   2020年11月にハリケーンが上陸したホンジュラスでは、国内インフラが大きな被害を受け、農地においては灌漑等の農業関連施設も多数崩壊しました。また、近年同国では、気候変動の影響による乾期の長期化により干ばつ被害が深刻化しており、農作物の不作は、同国の食料安全保障に直結する問題となっています。   この協力は、ホンジュラス政府に対し、日本企業製品を含む農業関連機材(井戸掘削機等)を供与するものです。この協力により、ハリケーンや干ばつなど、自然災害に頻繁に見舞われる同国において、持続可能な農業の実現と食料安全保障に寄与することが期待されています。
(参考)ホンジュラス共和国基礎データ

 ホンジュラス共和国は、面積約11万2,490平方キロメートル(日本の約3分の1)。人口約990万人(2020年、世界銀行)。人口1人当たり国民総所得(GNI)は2,180米ドル(2020年、世界銀行)。


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