外務省・新着情報

令和4年3月1日

 3月1日、午後6時10分頃から約35分間、岸田文雄内閣総理大臣は、パンカム・ヴィパヴァン・ラオス人民民主共和国首相(H.E. Dr. Phankham Viphavanh, Prime Minister of the Lao People’s Democratic Republic)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、岸田総理大臣から、知日派のパンカム首相と手を携えて、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、両国の「戦略的パートナーシップ」関係を一層発展させたい旨述べました。これに対し、パンカム首相から、岸田総理大臣の就任への祝意を表しつつ、岸田総理大臣との緊密な協力の下、両国関係をさらに拡大・発展させたい旨述べました。
  2. 岸田総理大臣からは、新型コロナ対策支援や連結性強化に向けた支援を継続することを表明しました。これに対し、パンカム首相から、新型コロナ対策支援を含むこれまでの日本の支援について謝意表明がありました。また、両首脳は、来年の日・ASEAN友好協力50周年を機に日・ASEAN関係を一層発展させることを確認しました。
  3. 岸田総理大臣から、今般のロシアによるウクライナ侵略は、力による一方的な現状変更かつ国際社会の秩序の根幹を揺るがすものであると強く非難し、唯一の被爆国である日本として、また、被爆地広島出身の総理大臣として、核による威嚇も、ましてや使用も決してあってはならないと考えている旨述べました。その上で、ラオスやASEANがウクライナの主権・領土の一体性を明確に支持する姿勢を示すことへの期待を表明しました。また、両首脳は、拉致問題を含む北朝鮮への対応や南シナ海問題への対応において引き続き連携することを確認しました。さらに、ミャンマー情勢について、両首脳は、事態の打開に向けて引き続き緊密に連携することで一致しました。
  4. 最後に、両首脳は、2025年の日・ラオス外交関係樹立70周年に向けて、相応しい祝賀行事の準備を進めていくことを確認しました。

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