外務省・新着情報

令和4年3月4日

 3月4日、午後5時45分から約20分間、岸田文雄内閣総理大臣は、ヴォロディミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領(H.E. Mr. Volodymyr ZELENSKYY, President of Ukraine)と首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 岸田総理大臣から、ロシアによる原子力発電所への攻撃という前代未聞の暴挙に驚愕し、激しい憤りを感じている旨述べたのに対し、ゼレンスキー大統領から現場の状況について詳細な説明がありました。岸田総理大臣から、福島第一原子力発電所事故を経験した日本として、このようなロシアの蛮行は断じて認められず、最も強い言葉で非難する、ロシアを含む周辺国の広範な地域に深刻な影響を及ぼすことに警鐘を鳴らす旨述べました。
  2. 岸田総理大臣から、国際社会がワンボイスでロシアに対し、消防の立ち入りを含めウクライナが原子力施設の安全な操業を確保できるよう、また、ウクライナ国内の原子力発電施設に対する攻撃を含む全ての戦闘行為を即座に停止するよう強く要求することが重要であり、国際社会で日本も積極的に訴えていく旨述べました。
  3. 岸田総理大臣から、ウクライナ側からの要請を踏まえ、現在、防弾チョッキ・鉄帽(ヘルメット)・防寒服、衛生資材・非常用糧食を提供する方向で調整しており、一日も早くお届けしたい旨を伝えました。これに対して、ゼレンスキー大統領からは、日本の貢献に対する深い謝意が示されました。
  4. 岸田総理大臣から、困難に直面するウクライナ国民を支えるため、日本はG7等と協力して引き続きウクライナを支援するとともにロシアの制裁を最大限実施していく旨伝達しました。これに対して、ゼレンスキー大統領から重ねて謝意の表明がありました。

発信元サイトへ