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令和4年3月16日
「科学技術外交推進会議」第4回会合の開催
「科学技術外交推進会議」第4回会合出席の小田原外務副大臣
「科学技術外交推進会議」第4回会合の開催

 3月16日、小田原潔外務副大臣、松本洋一郎外務大臣科学技術顧問(外務省参与)及び狩野光伸次席科学技術顧問の出席の下、「科学技術外交推進会議」の第4回会合がオンライン形式で開催されました。

  1. 冒頭、小田原副大臣から、我が国の成長戦略に触れ、科学技術外交の更なる体制強化・機能強化を図りたい旨述べつつ、3月末に活動を終える狩野次席科学技術顧問の貢献に謝意を表しました。また、国際秩序が不安定化し地球規模課題が山積する中、科学技術・イノベーション(STI)をさらに外交に活用して、課題解決や国家間の関係構築・強化に役立てたり、国内のSTI振興を図る必要性に言及し、引き続き推進会議委員の知見と協力を得たい旨述べました。
  2. 続いて、(1)科学技術と安全保障の連関、(2)科学技術外交とODA、(3)デジタル・AI国際連携、(4)科学技術外交を支える我が国の科学技術力の基盤強化のテーマに沿って、委員の間で、現状認識や課題、今後の方向性等について活発な議論が行われました。特に、(2)のテーマについては、ODAにSTIを一層有効活用する科学技術外交の重要性と課題に着目し、新しい議論をスタートさせました。小田原副大臣はこの新しい議論のスタートを歓迎し、委員からの活発な議論への謝意と更なる議論の深化への期待を述べました。
  3. 最後に、松本科学技術顧問及び狩野次席科学技術顧問から、直近の活動概要として、東京栄養サミット2021に際し、各国・地域の科学技術顧問らとともに人と地球の健康に資する食料システム転換のための科学技術・イノベーションの世界的な利活用の促進に係る共同声明を発出したことや、政府に対する科学的助言に関する国際ネットワーク(INGSA)年次会合及び科学技術顧問ネットワーク(FMSTAN)等での対外発信及びネットワーキング等についての活動報告がなされました。今後も様々な国際会議や外交機会において、助言や関係者との意見交換を行う予定です。
(参考1)外務大臣科学技術顧問(外務省参与)

 平成27年9月、外務大臣科学技術顧問として、岸輝雄東京大学名誉教授が任命され、令和3年4月、後任として、松本洋一郎東京理科大学学長が外務大臣科学技術顧問に就任。外務大臣科学技術顧問は、外務大臣の活動を科学技術面でサポートし、各国の科学技術顧問・国内外の科学技術分野の関係者との間で連携やネットワークの強化を図りながら、各種外交政策の企画・立案における科学技術の活用等について外務大臣及び関係部局に対し助言を行う。また、我が国の科学技術イノベーションにつき対外発信を行うとともに、外務省員の科学技術リテラシー強化を図る。
 なお、平成31年4月には、外務大臣次席科学技術顧問として、狩野光伸岡山大学教授が就任。

(参考2)科学技術外交推進会議(概要・委員一覧) 別ウィンドウで開く

 平成27年12月、岸田文雄外務大臣(当時)は、科学技術の各種分野における専門的な知見を外務大臣科学技術顧問の下に集め、我が国のトップ外交やハイレベル国際会議を含む各種外交政策の企画・立案過程に活用するため、「科学技術外交アドバイザリー・ネットワーク」を構築することとし、その一環として、科学技術外交の関連分野における学識経験者に対し、「科学技術外交推進会議」の委員を委嘱した。岸輝雄前科学技術顧問の任期終了とともに推進会議委員の委嘱も終了。
 松本科学技術顧問の就任後、新たに委員の人選を行い、令和2年9月に20名に委員を委嘱し、第1回会合を開催(現在、推進会議のメンバーは、座長の松本顧問、副座長の狩野次席顧問を含め、合計22名。)。

(参考3)東京栄養サミット2021に際する外務大臣科学技術顧問らによる共同声明の発出 別ウィンドウで開く

 2021年12月6日、松本外務大臣科学技術顧問と狩野次席顧問は、各国・地域の科学技術顧問らとともに、東京栄養サミット2021に際し、人と地球の健康に資する食料システム転換のための科学技術・イノベーションの世界的な利活用の促進に係る共同声明(STEPP)に署名し、これを発出。

(参考4)外務省科学技術顧問ネットワーク(FMSTAN: Foreign Ministries Science and Technology Advisors Network)

 2016年2月、日、NZ、米、英が中心となり設立した、各国の外務省で活躍する科技顧問の非公式な国際ネットワーク。


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