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令和4年3月20日
林外務大臣とスルターン・アル・ジャーベル産業・先端技術大臣兼日本担当特使兼 アブダビ国営石油会社CEOの会談
林外務大臣とスルターン・アル・ジャーベル産業・先端技術大臣兼日本担当特使兼 アブダビ国営石油会社CEOの会談2

 現地時間3月20日午前11時30分(日本時間同日午後4時30分から)から約30分間、アラブ首長国連邦(UAE)を訪問中の林芳正外務大臣は、スルターン・アル・ジャーベル・アラブ首長国連邦(UAE)産業・先端技術大臣兼日本担当特使兼アブダビ国営石油会社(ADNOC)CEO(H.E. Dr. Sultan Al Jaber, Minister of Industry and Advanced Technology, Special Envoy to Japan, CEO of Abu Dhabi National Oil Company)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣からドバイ万博の成功裡の開催について祝意を表し、日本担当特使を務めるジャーベル大臣と二国間関係を一層強化するため緊密に連携していきたい旨述べました。これに対し、ジャーベル大臣からは、ドバイ万博への日本の参加に謝意を表明するとともに、今後も二国間の協力関係を重層的に強化するため、林大臣と連携していきたい旨述べました。
  2. 林大臣から、UAEからの原油の安定供給及び日本企業の原油開発事業等への参画に対し謝意を表明するとともに、現下のウクライナ情勢を受けた原油価格の高騰を懸念している、UAEにはOPECプラスの主要メンバーとして、更なる原油供給及び生産余力確保等を通じて、世界の原油市場の安定化に貢献していただきたい旨述べました。これに対し、ジャーベル大臣からは、日本とUAEの戦略的パートナー関係は強固であり、国際原油市場の安定化や脱炭素に向けた取組を含めて日本を強く支えていきたいとの意向が示され、双方は、両国の協力関係の一層の拡大に向け、今後も緊密に連携していくことで一致しました。
  3. 林大臣から、COP28のアブダビ開催や2050年までのネット・ゼロ・エミッション政策など、脱炭素に向けたUAEのリーダーシップ及び日本企業との間でも水素やアンモニアに関する具体的な取組が進展していることを歓迎し、双方は、UAEが議長を務めるCOP28を念頭に脱炭素に向けた取組について緊密に連携していくことで一致しました。
  4. 林大臣から、「包括的・戦略的パートナーシップ・イニシアティブ(CSPI)」の下、伝統的なエネルギー分野に加え、再生エネルギー、インフラ、宇宙等の幅広い分野で関係が深化しており喜ばしいと述べ、双方は、本年の両国の外交関係樹立50周年の機会を捉え、「次の50年」に向けて、引き続き様々な分野で両国間の協力を一層強化するため、連携していくことを確認しました。

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