外務省・新着情報

令和4年3月20日
対面し、お互いに挨拶を交わす、林外務大臣とアブダッラー外務・国際協力大臣の様子
正面を向き、お互いに笑顔で握手を交わす、林外務大臣とアブダッラー外務・国際協力大臣の様子
日・アラブ首長国連邦外相会談の様子(屋外での会談)

 現地時間3月20日、午後7時30分(日本時間21日午前00時30分)から約110分間、アラブ首長国連邦(UAE)訪問中の林芳正外務大臣は、アブダッラー・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン・アラブ首長国連邦(UAE)外務・国際協力大臣(H.H. Sheikh Abdullah bin Zayed Al Nahyan, Minister of Foreign Affairs and International Cooperation of the United Arab Emirates)との間で会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、アブダッラー大臣と対面で初めてお会いでき嬉しい、また、ドバイ万博開催の成功に祝意を伝達するとともに、本年の日・UAE外交関係樹立50周年の機会を捉えて、「包括的・戦略的パートナーシップ・イニシアティブ(CSPI)の下、引き続き様々な分野での協力を一層推進したい旨述べました。これに対し、アブダッラー大臣から、日本のドバイ万博への参加に感謝する、両国の関係が伝統的なエネルギー分野に留まらず、再生可能エネルギー、インフラ、宇宙分野等、幅広い分野で進展しており喜ばしい、林大臣と協力して両国の協力関係を一層進展させたい旨発言がありました。
  2. 大臣から、ロシアによるウクライナ侵略に関する基本的な立場を説明しつつ、両大臣は本件について様々な角度から率直な意見交換を行いました。両者は国際社会の根幹を守り抜くため、今後とも二国間で緊密に連携するとともに、国際場裡における対応でも協調していくことを確認しました。
  3. 両者は、NPDI(軍縮・不拡散イニシアティブ)を通じて、緊密に連携していくことで一致しました。両者は、ロシアによる核兵器の威嚇も、ましてや、使用もあってはならない点について完全に一致しました。
  4. 林大臣から、UAEからの原油の安定供給及び日本企業の原油開発事業等への参画に対し謝意を表明するとともに、現下のウクライナ情勢を受けた原油価格の高騰を懸念している、UAEにはOPECプラスの主要メンバーとして、更なる原油供給及び生産余力確保等を通じて、世界の原油市場の安定化に向けて貢献していただきたい旨述べました。これに対し、アブダッラー外相から、戦略的パートナーである日本との関係は揺るぎなく、引き続き連携したい旨述べました。
  5. このほか、林大臣から、本年1月のイエメンのホーシー派が実行したと主張するアブダビへの攻撃事案を非難し、犠牲者及び御遺族への哀悼の意を伝達しました。双方は、イラン、イエメンと始めとする中東情勢や、中国、北朝鮮等の東アジア情勢についても意見交換を行い、引き続き緊密に連携していくことを確認しました。

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