外務省・新着情報

令和4年3月24日

 3月24日、午前10時30分(現地時間)から約30分間、国際エネルギー機関(IEA)閣僚理事会への出席のためフランス共和国パリ訪問中の小田原外務副大臣は、デムチェンコフ・ウクライナ・エネルギー次官(欧州統合問題担当)(Mr. Yaroslav Demchenkov, Deputy Minister of Energy for European Integration)と会談しました。

  1. 冒頭、小田原副大臣から、ゼレンスキー大統領の国会演説が賞賛をもって受けとめられたことを伝えました。次いで、今回のロシアによるウクライナ侵略は、国際秩序の根幹を揺るがす行為であり、明白な国際法違反であると厳しく非難し、犠牲となった方への追悼の意を表しました。また、我が国は、ウクライナ支援に、少なくとも1億ドル規模の借款に加え、1億ドルの緊急人道支援や、防弾チョッキやヘルメットといった自衛隊物資の追加供与を行うことを決定し、ウクライナからの避難民の受入れ及び生活支援のための体制を構築していることを伝達しました。さらに、厳しい状況に置かれているウクライナのエネルギーセクターに対し、どのような支援が可能か、IEAやG7等の枠組みを通じても連携して取り組んでいきたい旨述べました。
  2. これに対し、デムチェンコフ・エネルギー次官から、日本のこれまでの支援に感謝を述べると共に、ロシアが原子力発電所のある地域に支配を広げていることに重大な懸念を表明しつつ、ウクライナ侵略を即時に終わらせるため、日本の協力をお願いしたい旨述べました。
  3. 両者は、ロシアによるウクライナ侵略を早急に終わらせ、これ以上の悲劇が繰り返されないようにするため、また将来のウクライナ復興のために、連携していくことを確認しました。

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